神の詩第七章5  6

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神の詩第七章5節

精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター第八巻より抜粋です。

精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 8
森井啓二
きれい・ねっと
2024-09-27



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「これは私の低次のプラクリティである。勇者アルジュナよ、これとは別に、高次のプラクリティがあることを知れ。低次のプラクリティである物質界を利用している生命体は、この高次のプラクリティに属する。(5)」

続きです。

「御座の近く、そのまわりには、四つの獣がいたが、その前にも後にも、一面に目がついていた」(ヨハネの黙示録4:6)

聖書「ヨハネの黙示録」のこの記述は、
まるでSF映画の台本のようです。

「四つの獣」とは、
幻想(マーヤ)としての物質世界を創造するための4つの要因(創造的エネルギー、時間、空間、宇宙原子)を示しています。

「前にも後ろにも目がついていた」というのは、
意識をこの四つの要因を観る境地に引き上げた時に、
物質世界も霊的世界も含めた宇宙の実相を観ることが出来る、
という意味になります。
「イエスは彼らに言われた、
「それだから、天国のことを学んだ学者は、新しい物と古い物とを、その蔵から取り出す一家の主人のようなものである」」(マタイによる福音書13:52)

この喩えは、
天界の叡智を知った者は、
新しい物(天界の知識)と古い物(今までの物質界での知識)のどちらも利用できることを説いています。

低次のプラクリティは、
ある程度まで認識可能な知識(パロークシャ)であり、
高次のプラクリティは、
精妙で顕在意識では捉えることが不可能な知識(アパロークシャ)になります。

人は霊性を高めていく上で、
この二相の知識が必要となります。

鳥が大空を飛ぶときに両翼が必要なように、
どちらか一方だけでは成り立たないのです。

二相の知識が必要なのは、
人が自らの肉体を通して、
神のエネルギーの通路、
祝福の水路となるためです。

パーロクシャによって、
肉体を良好に維持することが出来ます。

アパロークシャによって、
神に繋がる経路を確立することが出来ます。

これによって、
人間が物質世界に神の純粋な意志を顕現できる準備が整います。

鳥が大空から地上に下りてきたように、
一度高次の領域でアパロークシャを獲得すると、
低次の領域の認識が、
今までとは全く違うものに変容します。

そして、
その時はじめて、
低次のプラクリティの真の意味を理解することになります。

川の底を這うトンボの幼虫ヤゴが、
生活の場である水の中ばかりを見て、
大空について理解しようとしないように、
低次のプラクリティにいる人は、
高次のプラクリティを理解しようとすることがありません。

でも、
ヤゴはやがて時期が来ると、
水から出て大空へと飛んでいきます。

その段階にきてはじめて、
空を理解するのです。

空と水の両方を理解したトンボたちは、
やがて水の中に産卵するようになります。

続きます。

精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 8
森井啓二
きれい・ねっと
2024-09-27


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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