警察に届けるべきか... ~“向かいの家”事情~

電気が消えないまま、
もう2週間が過ぎている――

私の部屋の窓から
道路を挟んで、
2階建ての家が一軒見える

家の外観から推測するに、
おそらく住んでいるのは
70~80代のご夫婦

もしくは高齢者の一人暮らし

子どもたちも成人し、
それぞれ独立をしての老後の生活...

というところだろうか

...というのも、
私がここに住んでから
まもなく14年

が、
どんなかたがその家に住んでいるのか、
まったく見たこともないのだ

その家

2階の部屋の灯りが
この2週間以上、
ずっと点きっぱなしになっている

そもそもその家は、
2階の灯りが点くことはあまりない

なのでおそらく、
住んでいるのは高齢者...

この2週間ちょっとの間、
朝も夜も、そして昼も、
煌々と灯りが点いたまま

しかも1階の台所と思われる灯りが
一度も点いていない

この時期、朝の5時、6時は真っ暗

朝食の準備でもしていたのだろう、
毎年この時期になると
早朝は台所の電気は点いていたのに

2階がずっと点いていて、
台所が点かない...

異常な雰囲気を感じるのだ

2階の電気が消えなくなって
1週間ほどが経った頃、
さすがに心配になった

「警察に知らせたほうがいいのでは...」

と、頭を過ぎったが、
なにせまったく知らないひと

家庭の事情も知らなければ、
生活環境もわからない

なので、とりあえずそのままにしていた

が、さらに1週間が過ぎても
灯りは点いたまま

なんの変化もない

ますます不安になってゆく

3日前の金曜日には
郵便配達が来ていた

郵便物が溜まっているなどの
異変はないのだろうか

きのうの日曜日の午前中は
男性が車で訪れていた

「連絡が取れなくなった親戚が
 心配して来たのかな...」

と、妄想が湧く

男性は、
その家に横づけした黒い車を降りると
玄関のほうへは行かず、
家の壁の前へ歩を進めた

そして、
2階の電気が点いた部屋でも眺めているのか、
それとも
ガスや電気のメーターを確認しているのか、
少しの間そこに立っていた

そのあと男性は玄関のほうへ回り、
チャイムを押した

...が、やはり家の中からは
なんの反応もない

男性は諦めたように再び壁のほうへ戻り、
なにかを眺めるような確認をするような、
先ほどと同じ行動をとった

そして、車に乗り込み去って行った

男性は、上下ベージュの
作業着のようなものを着ていた

なにかの業者だろうか

業者だとしたら誰が呼んだのか...

しかも日曜に業者が来るだろうか

それとも親族か...

だとしたら、
そのあと変化があるはずだが
なにも変わっていない

未だ2階の灯りは点きっぱなしだ

気になって仕方がない

「家の住人が
 倒れているのではないか...」

と、余計な詮索をしてしまう

警察に連絡をしたほうがいいのだろうか

それともそのままでいいのか...

万が一、なにかが起きていたら...

なんとなく、
私自身も責任を感じてしまう

そして今夜も、2階の電気は点いたまま――

  きっとこのままでは、
  消える気がしない

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Source: りかこの乳がん体験記

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