“1”の奇跡。

1月11日

手術開始予定時刻は午前11時

病室は11号室

6人部屋の、
出入り口に一番近い“1”と書かれたベッドには、

『さとうりかこ』

と、ネームが付けられている

そう、このベッドが、これから数週間お世話になるであろう、
私に割り当てられたベットだ――

それは、14年前の今日

“乳がん闘病初日”となった日だ

経験のない“乳がん”という病

  もちろん、誰も経験などあるはずもない

これからどうなるかも、
どれくらい生きられるかもわからない中の“1並び”

「もしかしたら、私、いいことあるかも」

そう思いたくもなる偶然が重なる

「もしかしたら、“余命2年”が覆るかも...」

こんなときは、どんなに小さなことでもいい

一粒の希望が、
大きな期待へと変わってゆくものだ

  「佐藤さん」――

  そんな声に目覚めた手術室

  すでにベッドは動きはじめ、廊下へ出ようとしていた

  麻酔で朦朧とした頭

  『ああ、手術が終わったんだ...』

  そう思った次の瞬間、
  尋常ではない寒さと痛み、
  そして、吐き気が襲ってくる――

あの日から、私の“人生の第二章”がはじまった

それは、“乳がん”という、
あまり嬉しくはない生き方だけど...

そして私は、今、生きている

『“1”の奇跡”かもしれない』――

と、時折、そんなことを思うのだ

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Source: りかこの乳がん体験記

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