僕が取り組みたいのは片隅のファンタジーさ。

医療機関

昨日の認知症でツナガルキカク2024は、

ホント、素晴らしい学びの場だった。

懇親会で、普段は何されてるんですか?

みたいなご質問を頂いた((笑))。

 

 

先々週の木曜日。病院からご連絡があった。

状態があまりにも良くないから、今から、

紹介状も用意するから、患者さんの所に、

すぐ行って欲しいと。地域医療連携室から、

緊急ザイタクのご依頼だった。でも60歳の彼女は、

ご自身の残された時間を知っておられたのだろう。

誕生日が明日なんです。大切な主人や家族と、

大切な時間を過ごしたい。誕生日会をしたい。

在宅医療を始めるのは待って欲しい。

とのことで、先週の病院の外来まで、待つことにした。

 

病院のドクターや外来看護師さん、地域医療連携室の担当の方、

そして、僕らのチームも、一緒になって、彼女の想いを尊重し、

どの状況でも、動けるように、想いを叶える体制を準備した。

 

 

 

こんな僕が、土曜日、路地裏ノルキン部の紹介を東京に行って、

ニコニコ楽しい時間を過ごしている間も、僕らの地域のチームは、

しっかりと、彼女の想いに寄り添ってくれた。

 

病院外来にお越しになれない状態になっていた金曜日、

病院の地域医療連携室から、丁寧な情報提供を頂き、

彼女や彼女のご主人の想いを拾い集め届けてくれた。

そして、金曜日の夕方、うちの保健師が面談に。

僕ももちろん同席し、彼女やご家族の想いをお聴きした。

そして、僕が東京にいてる間は、電話で、うちの訪問看護師に指示。

症状の変化に応じながら、的確な訪問を、昼間に、深夜に重ねてくれて、

その間には路地裏ノルキン部の事も別のメンバー看護師が対応してくれて、

そして、その時が来た時は僕は新幹線の中だったけど、

副院長の上田先生が、それはもう、ほんと経験が成せる、

素晴らしい看取りと看取り後の声掛けをしていただき、

僕は、何もできてないんだけど、地域全体のチームが、

彼女の最後の想いに、最期までしっかりと応じてくれた。

 

 

こんな小さな町の片隅のファンタジーは、

病院の皆さんや、在宅のみんな、が居て、

こんなにも素敵なザイタクが成り立っている。

これが僕が一番したいこと。ザイタク医療。

 

これからも、ザイタク医療に謙虚に取り組みたい。

関わって頂ける全ての方に心から感謝の気持ちです。

皆さま、ありがとうございます。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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