胆管がん終末期の患者さん。
背骨の転移で年末から下半身麻痺に。
人生で初めて体の自由を奪われた。
あの先生な、どこかで見たことあんねん。
そうや!そうや!篠山の老健の時や。
食堂に食べに来とったわ。あの先生。
ワシなあ、あの先生好きやわ。
病院で退院時共同指導っていう面談の後、
廊下で、リハビリの療法士さんと病棟看護師さんと、
地域医療連携室看護師さんと、彼の退院後の『暮らし』、
つまり、『移乗方法』について、熱く話してた時、
中の病室では、2週間ぶりの面会の息子さんに、
冒頭の言葉を話され、嬉し涙を流されたそうだ。
20年前、篠山病院リハビリ科に勤めてた頃、
お昼ごはんは隣のささやま老健の食堂だった。
その時、その食堂で調理師をしてたのが彼。
20年ぶりの再会。今日病院から退院されて、
早速、介助用リフトとティルト車椅子で外に出た。
先生、あの時、篠山病院のお医者さんやったやろ?
もうあれから20年かあ。いろいろあったなあ。
こうして先生に再会できて昨日は嬉し涙やったわ。
息子さん介助でスロープで、車椅子で、外に出て、大好きな煙草を一服。
あ~二十日ぶりや。煙草美味いなあ。足、今は動かんけどな。
きっと、春くらいには少し動く思うねん。そしたらな、
ここにある盆栽たちの手入れな、もう少しやってやれるさかいにな。
まだ死なへんで。野球も見なアカンし盆栽もせなアカンと話された。
その目は、希望の光をしっかりと見つめておられた。
『移乗』が、生きていく上で、こんなにも大切なんだ。
いつかきっと歩ける日が来る。
彼はそう信じられるように、再びなった。
まさにサイコロジカルヴィクトリーだった。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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