レタスを見ると、いつも思い出す
それは、ある夏の日――
私はいつも行っているスーパーで、
買い物をしていた
店の入り口付近に陳列されている、
野菜から見ていくのがいつもの順路だ
その日は別コーナーに、
レタスが山のように積まれていた
が、この日のレタスは
あまりいい出来ではない
どれを取ってみても、
ずっしりと重かった
『その中でも、
少しでも良さそうなものを...』
と、一つ一つ持ち上げ吟味している私の横に、
一人のおばさま
そのおばさまもまた、
レタスを一つ一つ手に取り物色している
そして、突然、
「はい、これ」
と、一つのレタスを
私の方に手渡すではないか
思わず差し出した私の両手に、
重~いレタスがずっしりと圧し掛かってきた
「はい、これ。重くていいよー」
確かにそれは、しっかりと巻きのいい、
きゃべつのような重さだ
さてはおばさま、私のために、
わざと重いレタスを選んだのだろうか
そこにあるのは、親切心か、
はたまた、
「このオンナに、
レタスの良し悪しがわからぬだろう」
という、嫌がらせなのか...
確かに私は、見た目は、
料理なんかできそうにないオンナに見える
買うものといえば、もっぱら、
出来合いのもの、冷凍食品、カップ麺...
おそらく私の外見は、
そんなイメージだ
実際、昔から、
「何もできないでしょ」と、よく言われていた
そんなおばさまは、
一体、どんな重さのレタスを買ったのか...
未だに気になるのである――
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Source: りかこの乳がん体験記
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