「そうだ。本を読もう」――
数日前に掲げた今年の目標
いや、昨年も、その前の年も、
同じことを思っていたような気がする
子どもの頃、
本に触れる機会が多かった
それは、幼稚園でも、小学校でも
近くに...といっても、
子どもの足で歩くにはちょっと遠かったが、
図書館もあった
幼稚園のとき、
よく図書館に通っていた
小学校では、給食のあと、
毎日“読書の時間”があった
夏休みや冬休みには
本を5冊読むのが宿題でもあった
読書感想文を書くと、
賞状をもらえる
それが欲しくて頑張った
なので家には
読書感想文の賞状がたくさんあった
そんな、読書に力を入れていた学校だった
が、小学2年の2学期、その街を出た
転校だ
それから本を読む機会が減ってしまった
成人になると、
さらに本から遠ざかっていった
それに、いざ、読もうと思っても、
今度はなにを読んでいいのかわからない
そんなこんなで、
どんどん読む機会を失っていた
そんな20代の後半
数年振りに
高校のクラスメイトに会った
読書好きの男子だ
「本読みたいんだけど、
なにを読んだらいいのか
わからないんだよね」
と、話をしたことがある
特になんてことのない、
私の単なる呟きだった
が、
「これ、読んでみたら?」
と、後日、
彼が一冊の文庫本を持ってきてくれた
ドストエフスキーの
『貧しき人びと』だ
「ドストエフスキー?
こんな難しそうなの、読めるかな...」
そう思ったが、これが実に面白かったのだ
「ありがとう。これ、面白かった」
と、彼に本を返すと、
「これ、面白いよな。本、読るんだな」
と、彼は私が
この本を読めないと思っていたようだ
そして私は、
それからドストエフスキーにハマったのだ
なので私は、彼に感謝している
本の楽しさを思い出させてくれたから
乳がんの治療をはじめてから
体調が悪い日が続いた
本を読む体力も気力も集中力もなく、
数年、本を手にすることはなかった
なので、読んでいない本がたくさんある
読みかけの本もある
今年はもう少し、
読む機会をつくろうっと――
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Source: りかこの乳がん体験記
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