私が死ぬことなんてどうでもええねん。
死んだ後にな、皆さんにな、ホンマ、
ご迷惑だけは、私かけたないねんよ。
せやからな、息が止まっとったらな、
そのまま、マンションに運んでな、
そこに先生来てもらってな、診断書!
死亡診断書ちゃんと書いてもらって、
警察のお世話なんかまっぴらごめんや。
恥やろ、恥。残されたもんにとってな。
私、何人も見送ってきたさかいにな。
よおわかっとるんや。だからわかるねん。
私なんかどうでもええ、私の為、言うよりな、
残された皆さんの為なんや。たったこれだけの事。
そんなに難しいもんかいな?え?出来る?
ホンマにほんま、お願いします。
デイケア利用中の急変時、皆さんはどうされていますか?
息が止まったり。コケて骨折したり。頭から血を流してたり。
はたまた流行りの風邪なんかひいちゃって熱が出てたり。
そのどんな時でも、彼女は決めておられた。
救急車対応だけはご勘弁とのこと。
どこに運ばれるかもわからんし、
まして、息が止まってしもうてたら、
救急外来で死ぬなんてなったら目も当てられん。
そんなことまでよくよくご存知だ。
だから、デイケアで、どんなことがあっても、
どんなことをしてでも、タナカに連絡を取って、
タナカに診断書を書いて欲しい。ということだ。
この彼女の心底のリビングウィルを守るため、
今日デイケアの責任者とケアマネジャーさんと、
別居の娘さんと一緒にサービス担当者会議をした。
その時の彼女(92歳独居)の言葉が力強かった。
え?こんなにも自分の意志を通す人、
今までデイケア利用者でおらんかったん?
じゃあ、これからの人の為に、私の事、
ちゃんとやっといたら、ええねん。
諦めへんで、この世は強く生きなきゃアカン。
自分の人生は、絶対自分で決めれるんやから。
先生、ありがとな、頼んます。
「I will never cry この世は 弱い人には冷たいね」
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