突然の余命告知。

また叔父が亡くなった

  数十年前、
  奥さんを乳がんで亡くしている

先月にも1人、
おじさんが亡くなったばかりだ

  ☆そのときの記事は下記へ

  ☆関連記事

そして、つい先日、
余命を告知されたおじもいる

おじもがん

身体中にがんが広がり、
すでに手の施しようがない

食べ物も食べられないため
現在、入院中

もともと足が悪く、
今は完全に歩けなくなった

そんな入院中のおじの病室に
医師がやってきた

「(余命は)あと1~3か月です」

突然、そう告げられたらしい

あまりの衝撃で、
「オレ、もうダメなのか?」と、
奥さんに電話をしたほどだ

たぶん、おじは、
自分が死ぬなんてことは
まったく考えていなかったと思う

“がん告知”は、今や当たり前にされる

昔のように隠すことはほぼない
(状況にもよるが)

理由は、今は情報化社会

隠し通すことは不可能であること

それに、治療をすれば
治る可能性が
十分にある時代になったこと

そのために、
「患者本人、家族、医療従事者みんなで
 闘っていきましょう」

そんな意味も込められている

が、“余命の告知”はどうなのだろう...

「限られた時間、
 思うように生きてください」

そんな意味があるのだとは思う

が、それが
本人が望まない告知だとしたら...

以前、同じような経験をした方もいた

その方は、お母様ががんだった

ご家族は事前に主治医に、

「本人に余命は告げないでください」

と、言っておいたにも関わらず、
後に主治医は、
お母様に余命を告げたという

「こんなこと、ある!?」

と、かなり憤慨していた

ほかにも似たようなケースを
いくつか聞いている

私の母の場合は、
私たち家族にだけ余命を告げられ、
本人には告知しなかった

それは私たち家族も
望んでいたことだった

今でも母に
“余命を告げなくてよかった”と思っている

が、1度目に緩和ケア病棟に入院したとき、
(母は1度、緩和ケア病棟に入院したが、
 2週間で退院している)

母は主治医に、

「私、あとこれくらい?」

と指を1本立て、

「1か月くらい?」

と聞いたことがあると、
あとになって母自身から聞いたことがある

そのとき、私たち家族は、

「あと2か月と思ってください」

と言われたばかりだった

が、主治医は母の問いに、

「ううん」

と、驚いたように、

「そんなわけないでしょ」

という素振りを見せたそうだ

主治医が母に余命を告げなかったことは、
本当に感謝している

母は最期まで、

「頑張って治す」

そんな希望を持っていたから

そんなとき余命を告げられていたら、
きっと母は悲しい思いのまま
死んでいったと思う

おじはきっと、
自分の命が短いとは
まったく感じていなかったはず

その生きる希望を医者が削いだのだ...

いや、それこそ、

「残された時間、好きに生きろ」

ということなのだろうか

食べられず、
歩くこともできず...の人間に、
なにができるというのか...

「そんな人間に、未来はない」

そう言い放ったような気がした

こんなことがあっていいのか...

最期まで
希望を抱いては生きられないのか...

医者は、状況をみれば
残された時間が短いことはわかるだろう

が、がん患者本人はそうではない

病気のことは素人だ

それに自分のことは
客観的には判断できない

ましてや、
余命が迫っていることを
悟っていない患者は
意外に多い気がしている

“がん告知”は、
今や当たり前になった
(状況にもよるが)

“余命の告知”も
当たり前になったのだろうか

いや、それには賛成できないが――

  私は当初、
  「自分の余命は知りたい」と
  思っていた

  残された時間がわかったほうが
  身の周りの整理や
  やり残しがないようにできるから
  (そもそも
   身体が動かなくなっていると思うが)

  が、今は「知りたくない」方向に
  気持ちが変わっている

  いや、きっと、
  そのときそのときで
  気持ちは揺れると思う

  が、知りたくもない余命を
  勝手に告げられることだけは
  されたくない

  ※私は、
  『がん宣告』を『がん告知』、
  (そもそも今は、『がん宣告』とは
   言わなくなっているが)

  『余命宣告』を『余命の告知』と
   言うことにしている

   理由は『宣告』という言葉が
   あまりにも強いから

   希望がない言葉のように感じるから

   どんなことになっても、
   やっぱり希望は捨てたくないから

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Source: りかこの乳がん体験記

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