少し遅めに起きた朝
「今日から4連休だ」
ちょっとだけテンションが上がる――
いつものように身支度を整え、
朝食を済ませる
そして食卓についたまま
ボーッとくつろいでいるときだった
何気に窓際にかけている、
きのう干した洗濯物に目を遣った
「ゆらゆら．．．」
干してあるハンカチが1枚、
ゆらゆらと揺れたのだ
「地震？」
と思ったが、身体に揺れは感じない
しかも揺れたのはハンカチ1枚だけ
ほかの洗濯物は微動だにしていない
「え．．．、なに？」
この2か月で、
立て続けにおじたちが亡くなった
「誰か来た？ それとも母？」
考えたくはないが、
まさか誰かになにかがあったとか．．．
思わず時計を見る
時刻は、“午前8時32分”
たぶん、なにもないと思うが．．．
なにもないと思いたい
そして今日から、大型連休後半
まずはここから――
．．．と言っても、
いつものボウリングなのだが．．．
ここに今日も来られたね
もう少し投げられそうだね
ここから見るこの景色
いつまで見ることができるだろう．．．
そんな1日の終わりには、
久し振りに美しい夕空
刻一刻と移り行く空の色
夜の帳が下りてゆく――
さ、あしたはなにをしようか．．．
今年はなにも予定を立てていないし．．．
寒いし．．．
天気も悪いし．．．
まだ桜も咲いていないし．．．
とりあえず、日常の延長だな
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Source: りかこの乳がん体験記
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