28.5℃
一気に夏めいた
きのうまでは
肌寒い日が続いていたというのに
ま、いつものことか
そんな朝
東の空にうっすらとハロ
その両側には
申し訳なさそうに現れた幻日――
その後、
やわらかな光環(光冠)も出てくれた
干ししいたけはハート形...
いいことありそな3つのラッキー
ま、そんなに“いいこと”なんて
ないけどね
でも、そう思うだけでも
ちょっとだけ
しあわせ気分になれるってもの
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
以前、
東急百貨店で働いていたことがある
乳がんがわかる少し前のことだ
この街から東急が撤退して、
早18年
なので名前を出してもいいだろう
東急の社員ではなく、
婦人服のショップの店員
(アパレルの派遣)として入った
が、このショップの先輩たち、
今で言う“モラハラ”や“パワハラ”が
かなりひどかった
いいようにも使われた
ほかのショップのひとたちや
東急の社員たちが、
「あんなやり方、見ていられない」
と、心配をして
いつも優しい言葉をかけてくれていた
当時つきあっていた彼にも、
母にも、
「早く辞めな」
と、私の身体のことを
気にかけるくらいだった
そんなとき、
隣のショップに入っていたマネキンさんに、
「紳士のほうに行かない?」
と、声をかけられた
彼女が紳士服の
とあるアパレルメーカーに話をつけてくれ、
面接までこぎつけた
もちろん、メーカー間の
引き抜きなどはご法度の業界
すべて水面下で進められたことだった
あとはこの職場を退職し、
新しい会社に移るだけ――
...のはずだった
いや、そもそも同じ百貨店内で、
「こんなやり方はマズいだろ」
とは思っていた
が、
「今の職場から離れられるのなら、
もうどうなってもいいや」
との思いもあった
そんなとき、
婦人服売り場の課長から呼び出された
なんだか嫌な予感はした
「紳士に行くと聞いたんだけど...」
課長は厳しい顔つきで私に聞いた
嫌な予感は的中した
話を持ってきたあのマネキンさん、
お調子者でとってもお喋り
たぶん周りの人たちに、
「いや~、佐藤さんのこと
見ていられないからさー。
だから紳士に移るように
話ししたんだけどさー」
とかなんとか、
“私が救ってあげた”的に話をしたのは
容易に想像できた
たぶん、そこから
課長の耳に入れたひとがいる...
「この業界で
こんなことをしてはいけないのは
わかっているよね」
「...はい」
「佐藤さんには目をかけていたのに、
こんなことをするなんて、
まったくなんてことをしてくれたんだ」
などと、散々嫌味を言われた
「でも佐藤さんが
自分でこんなことをするひとだとは思わない。
きっと誰かが話を持ってきたんだよね」
さすがにそこは、
課長もわかっているよね...
「話を持ってきたのは誰?」とも
聞かなかった課長
聞いても私が口を割らないのは
課長もわかってのことだと思う
「今後、
この建物の中で働くことは許しません。
もうあしたから来なくていいです。
お客さんとして
ここに来ることも禁止です」――
そんなこんなで、
私は完全に“出入り禁止”となった
...が、
「客として来ることもダメなのか?」
と、少し疑問を抱いたが...
今なら大問題の発言だろう
まぁ、結局数年後、
東急はわが街から
撤退することになったわけだが...
そしてその、
私に紳士服のアパレル会社を
紹介してくれたマネキンさん
マネキンなので、スーパーの試食や
ショッピングセンターの催事など、
あちらこちらのお店に入るのだが...
私が東急をクビになったあと、
しばらくして
とあるショッピングセンターで
彼女と顔を合わせた
そのとき彼女は
食品の試食販売をやっていたのだが...
まぁ、普通は挨拶をするとか...
あんなことがあったので、
「ごめんね~」と謝られるとか...
が、彼女は私の顔を見た瞬間、
プイッとそっぽを向いた
上の方を見つめ、
私のことはまるっきり無視
子どもの喧嘩のような、
あからさまな態度に驚いた
「なんで私があなたに
そんな態度取られなきゃならないの?
私はあの件で
東急をクビになったんだよ」
心の中でそう叫んだ
呆れた...
なに?あの態度...
大人じゃないな
普通にマネキンと客として、
「いらっしゃいませ」くらい言えよ
それからというもの、
スーパーの試食販売で
彼女と顔を合わせるたび、
「プイッ」とそっぽを向かれるようになった
こっちは客で来ているのに、
あの態度はないよね...
もしかしたらあの一件で、
私が彼女の名前を出したとでも
思っているのかもしれないな...
だとしても、
クビになったのはこっちだ
東急を出入り禁止にもなったのだ
あなたがペラペラと
周囲に喋ったんだよね、きっと
先日、この街に配布されている
フリーペーパーの死亡欄を見て驚いた
彼女が載っていたのだ
死因は病死
そういえば、しばらく彼女、
見かけなかったな...
なんだかとっても
後味の悪い別れとなった
きっと彼女にとっては
私が悪者になっていたのだと思う
私の心の中には
しこりが残ったまま
彼女がいなくなってしまった今、
もうそのしこりを解くことは
不可能になってしまった...
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Source: りかこの乳がん体験記
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