子どもの頃、
病院はとにかく怖い場所だった
アルコールのにおいが立ち込めている、
院内に入るだけで緊張は最高潮
医師の前に座ると、
委縮してなにも言えない
事前に母に、
「ちゃんと症状言うんだよ」と
念を押されてはいたものの、
半分伝えられれば上出来だった
当時の医師は、
最高に威圧感があった
偉そうだった
「風邪ひいたみたいなんですけど...」
と伝えると、
「風邪かどうかは
こっちが決めるんだ!!」
そう言われたという母の友人の話を
むかし聞いたことがある
なので“風邪”という言葉は使わないよう、
ひとつひとつ症状を伝えるようにしていた
それから比べると、
今の医療は優しい
“サービス業”としての意味合いも強くなった
乳がんでかかった病院では、
その対応に驚きの連足だった
まず、初診では、医師が、
「○○(名前)です。
よろしくお願いします」
と、挨拶する
2度目以降なら、
「こんにちは」
そして病気や治療のことを
きちんと説明をしてくれる
昔は、「がん」とは告知されず、
隠されることも多かった
さらに治療だけではなく、
患者ひとりひとりが
どのような環境にいるのか、
どのような人生を歩いているのかも
考慮してくれる
“インフォームドコンセント”が
当たり前になった今、
医師と対等に話しができるようになった
治療も患者が選択できる
昔のように
医師の言う通りにしなくてもいいのだ
インフォームドコンセントとは(IC)――
インフォームドコンセント(説明と同意)は、
1964年のヘルシンキ宣言や
1973年のアメリの患者の権利章典により
言葉が広く知られるようになった
(日本に伝わってきたのは1980年代)
意外と古いんだね...
日本では1993年に
『インフォームドコンセントの
在り方に関する検討会』が設置され、
“IC”という言葉が
一般的に使われるようになった
また、
1997年の医療改正(第3次改正)では
医療の担い手は適切な説明を行い、
医療を受ける者の理解を得るよう
努めなければならないと定められ、
現在もこの規定が続いている
乳がんでお世話になった病院は、
本当に対応がよかった
中にはそうではない医師や
看護師、スタッフなどもいたが...
手術のために入院をしたとき、
看護師さんのあまりの優しさに、
「がんだからこんなに優しいんだ...。
もうすぐ死ぬかもしれないから、
こんなに優しくしてくれるんだ...」
と、その優しさの裏に隠されいる現実を
考えたりもした
これだけ優しいと
患者は甘やかされた気持ちになる
ほかの医療機関にかかったとき、
乳がんでかかった病院の対応と比較し、
「え? なに?
すごく感じ悪いんだけど...」
と、
医療者のハードルを勝手に上げたりした
いや、実際に感じは悪かった
病んでいる患者
対応は、
やっぱりいい方がいいに決まっているわけで...
ここは25年ほど前、
鼻血が止まらなくなり
一度かかったことがある
そのときの感じのいい対応に驚いた
そして今回もその感じのよさは
そのままだった
あれほど忙しいのに、
本当に丁寧に接してくれた
約25年振りの受診のため、
書かされた問診票
問診票には必ず“既往歴”と
“手術歴”を書く欄がある
○盲腸・・・・・14歳
○子宮筋腫(核出術)
・・・19年前
○乳がん・・・18年前
私の場合、手術はこの3つ
その確認のため
看護師さんと話をしていたとき、
「採血など
してはいけない腕はありますか?」
そう聞かれて驚いた
『さすがに耳鼻科で
採血はしないだろうな...』
と思ったが、
結果的に採血をすることになった
そして採血をするとき、看護師さんに、
「今日は右腕に採血しますね」
と言われ、さらに驚いた
針を刺す前には、
「(消毒)アルコールで大丈夫ですか?」
と、聞かれ、
大きい病院では聞かれることはあるけれど、
通常はアルコールで消毒される
「あ、アルコール以外で...」
そう言うと、
「アルコール意外ですね。
じゃあ、登録しておきますね」――
変形性股関節症で通っていた、
整形外科
昨年12月で
閉院してしまったが...
その病院では初診にもかかわらず、
問診票を書かされなかった
いくつも病気をし、
手術もしているため
しっかりメモ書きして行ったのに...
医師の診察の前に
看護師さんに聞かれたのは、
「今、飲んでいる薬ありますか?」
それだけ
なのであの病院は、
私が盲腸の手術をしたことも、
子宮筋腫の摘出手術をしたことも、
乳がんの手術をしたことも
なにも知らない
「いいのか、それで...」
という疑問があった
だからあの病院に通うのも
なんとなく気が進まなかった
結局、閉院してしまったので
まぁ、よかったのかな...
午前7時前
東の空に、できかけのハロ
雲の隙間から延びる無数の光芒も
また幻想的で...
太陽が昇るごとに
ハロがしっかりとしてくる
このあたりが完成形かな
今日は一日、
ハロが出ていそうな気がする...
...と思った通り、
正午頃、しっかりとしたハロが出ていた
そして午後には波状雲...
「天気が崩れる前触れ」と
言われているハロ
波状雲も、
「天気が崩れる前触れ」らしい
あしたの天気予報は雨
すでに肌にまとわりつく湿気
重い空気...
あすの雨は確実だ――
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Source: りかこの乳がん体験記
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