『世界の乳がん検診率』から見る背景と課題

その他

2.7℃

冷えた朝だ

いよいよ白いものが
この街にも舞い降りるだろうか

さて――

今月は『乳がん啓発月間』

...ということで、
今回は『世界の乳がん検診率』を考えてみる

  ☆併せてきのうの記事もどうぞ

  ☆関連記事は下記へ

依然として低い、日本のがん検診率

乳がん検診もそれは同じ

では、世界ではどうなのだろうか――

  【日本の乳がん検診率の推移】
   調査年    検診率
   2001年   約17.0%
   2004年   約24.3%
   2007年   約32.3%
   2010年   約36.4%
   2013年   約40.7%
   2016年   約43.4%
   2019年   約46.6%
   2022年   約47.4%

  ◎国立がん研究センター
   『がん検診受診率(国民基準調査)』より

...と、年々上がってはきている

ちなみに、私がしこりをみつけた2002年

この年は調査対象年ではないため、
一番近い2001年になるが...

驚愕の低さだ

確かに乳がんへの関心は
かなり薄かったと思われる

そして私が
「乳がん」と告知をされた2006年

こちらも調査対象外のため
データは存在しないが、
計算上、28%前後になるようだ

そんなに少なかったんだな...

  【世界の検診率】
   国 名     検診率
   日 本    約44.6%
   オーストラリア    約49.5%
   ニュージーランド  約63.3%
   ドイツ    約65.7%
   韓 国    約65.9%
   フランス   約70.0%
   イギリス   約74.2%
   アメリカ   約76.5%
   オランダ   約77.1%
   フィンランド    約77.1%

  ◎検診はマンモグラフィ
  ◎検診年度は、
    2019年:日本・ドイツ
        フランス・オランダ
        フィンランド・アメリカ
    2020年:オーストラリア・韓国
        ニュージーランド
        イギリス
  ◎対象年齢や受診期間隔は
   国によって異なるが、
   概ね50~69歳が対象

  ◎出典:厚生労働省
      『がん検診国際比較資料』

   ≪日本の検診率が低い理由≫
    ○痛み・羞恥心・被曝への不安
    ○検診制度の案内がわかりづらい
    ○“検診”と“診療”の違いが
     浸透していない
    ○若年層や高濃度乳房への
     対応が不十分

  【乳がん検診率が80%を超える国】
   スウェーデン    約82~85%
   ノルウェー     約80~83%
   フィンランド    約80%前後
   オランダ   約70~80%

  ◎調査年度や対象年齢により、
   多少のばらつきあり
  ◎出典:厚生労働省
      『がん検診国際比較資料』

   ≪検診率が高い理由≫
    ○インビテーション方式(招待性)
     :対象者に検診日時を通知が届く
    ○費用負担が少ない:無料
    ○検診の信頼性が高く、
     痛みや羞恥心への配慮も進んでいる
    ○検診を“当たり前の文化”として
     根付かせている

    ◎制度・文化・医療が
     三位一体となっている

   ≪詳 細≫
    ○オランダ
     ・定期的な招待制
     ・信頼度が高い

    ○フィンランド
      地域ごとの招待制で
      高い受診率を維持している

    ○ノルウェー
      全国統一の検診制度で、
      通知と予約がセットになっている

    ○スウェーデン
      受診率が非常に高い
      (国主導の招待制検診)

  【乳がん検診率が50%未満の国】
   オーストラリア     約49.5%
   ポーランド   約45%前後
   日 本     約44.6%
   メキシコ    約40%前後
   ルーマニア   約30~40%
   ブルガリア   約30%未満

  ◎出典:厚生労働省
      『がん検診国際比較資料

   ≪受診率が低い背景と傾向≫
    ○日本やオーストラリアのように
     医療制度が整っていても、
     文化的・心理的なハードルがある国では
     受診率が伸び悩む傾向にある
    ○制度が未整備な国では
     そもそも検診の機会が少ないため、
     受診率が低くなる

   ≪詳 細≫
    ○日 本
     ・2019年、40~69歳が対象
     ・自治体検診ベース

    ○オーストラリア
     ・2020年、50~74歳対象
     ・招待制あり

    ○ポーランド
     ・2023年、50~69歳対象
     ・受診率の地域差がある
      (地方や農村部では
      医療アクセスの問題や
      啓発不足により受診率が低い。
      都市部は高め)

    ○メキシコ
     ・2023年、40歳以上対象
     ・公的制度はあるが受診率は低め
      (地方と都市部の地域差あり)

   ○ルーマニア
     ・2023年、50~69歳対象
     ・医療制度の整備が遅れている

   ○ブルガリア
     ・2023年、50~697歳対象
     ・医療アクセスや啓発が課題

  【世界でのマンモグラフィ検診の
         位置づけと議論】
   ○欧米では、マンモグラフィによる
    死亡率の減少の効果が
    科学的に証明されているため、
    制度的に広く導入されている

   ○スイスなど一部の国では
    “過剰言診断”の懸念から
    見直しの動きもあるという報告もある

   ○日本では高濃度乳房の割合が高いため、
    マンモグラフィだけでは
    見えにくいケースが多いという課題も
    指摘されている

こうして改めに数字て見てみると、
年々上がっているとはいえ、
先進国の中でも
日本の乳がん検診率は格段に低い

そしてやはり、地方と都市部の格差

医療自体も
都市部と地方の大きな格差を感じるが、
それ以前の“検診”の段階で
すでに顕著となっているようだ

平等でなければならない医療

命は平等のはず

が、実際はきれいごととはいかないようだ

  今日の晩ご飯

2025/10/07 晩ご飯

   ○チンジャオロースー
   ○スパゲティサラダ・たまご入り
    (きのう多めにつくった残り)
   ○かぼちゃの煮物
    (きのう多めにつくった残り)
   ○なめことわかめのみそ汁
    (画像なし)

  チンジャオロースーが旨すぎた...

  そして今日は満月

  スーパームーン

  残念ながら月は見えず...
   

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Source: りかこの乳がん体験記

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