-2.8℃
ちょっと冷え込んだ朝だ
そんな今日は、
きのうの疲れもあり
ここのところの寝不足もあり、
久し振りに熟睡したらしい
が、それでも眠気と倦怠感は取れず...
おそらくまだステロイドの副作用が
出ているのだろう
ステロイド、
まだ飲んでるし
そして今日は、耳鼻科へ
きのうのMRIの検査結果を大切に抱え、
病院へ向かう
気温は7.1℃
このくらいじゃ、
まだまだ「寒い」とは言えない気温
ここは極寒の地である
受付を済まると、
まずはいつもの聴覚検査から
治療をはじめて9日目から
音への反応を示した左耳
日一日とその音は
大きく感じられるようになってきた
あれから5日目の今日、
どれくらい聴力が復活しているのか
少し期待をしている自分がいた
聴覚検査が終わると、次は診察
今日の外来担当の先生は、
これまで当たったことのない先生2人
どちらの先生に当たるかもわからない
ある意味、一か八か
「まぁ、今日はMRIの結果と、
あとは薬を出してもらうだけだしな...」
案内された診察室に行くと、
なんとも古い人物が座っていた
「ん? 耳、よくなってるな...」
と、
先ほどの聴覚検査の結果を見ながら
ぽつりと呟く古い人物
「点滴する?」
『点滴??
え?このあいだやった、あれ?』
「1週間の点滴やりましたけど...、
またやるんですか?1週間」
「うん。
ちょっと(耳)よくなっているから、
もう1回やったほうが
よくなるかもしれないね」
『あの点滴って、初期治療だよね?
いや、もう無理。
1週間通い続けるのも、
なにより血管がもたない』
不審を抱いた私は無言になった
「まぁ、嫌ならいいんだけど」
見た目は70代半ばだろうか
いや、
“後半”と言ってもいいほどだ
パソコンの画面を見ながら、
なにかもぞもぞ呟いている
が、マスクの中からは
その声は私の耳には届いて来ない
しかもパソコンの操作ができない
過去の私の検査結果のデータを開こうとしても
どこをクリックしているのか、エラー
エラーで開かないのに、
何度もクリック
そんなことを何度も繰り返している、
古参先生
『だから、開かないって!!』
と、
ちょっと苛立ちはじめる患者、りかこ
結局、ついてくれている女性スタッフに
ほとんどやってもらっているという...
それでも
6月に受診したときのデータまで見てくれた
そんな前からのことも
考えてくれた古参先生
過去のデータ、
開くことができなかったけどね
しかも、私が話している症状の説明も、
まったく入力する気なし
彼の指は、結局一度も
キーボードに触れることはなかった
たぶん、ついているスタッフが
横で入力していたかもしれない
なのにその割に、
ディスプレイに表示されている
検査結果のデータを
みつめ続けている
そしてもごもご、なにか言い続けている
無駄に長くかかる診察時間...
その間、ただ私は座っているだけだ
『もう埒が明かない』
「薬出してください」――
『薬、間違わないだろうな...』
と、一抹の不安――
たぶん、優しくていい先生だと思う
が、時代についていけない医者は
どうなのだろう
医療はすでにDX時代なのだ
この病院に、
こんなおじいちゃん先生がいるとは
思ってもいなかった...
処方箋片手に薬局へ行くと
ここでは30分も待たされる
薬剤師がなんとも丁寧に
患者に説明をしているため
1人に費やしている時間がハンパない
ようやく私の順番になったが...
椅子に座って
薬の説明を受けるのかと思っていた
が、案内された窓口には椅子がない
立ったままだ
「副作用とかどうですか?」
と、まず薬剤師からの質問
「ステロイドの副作用がいろいろ出てます」
「例えばどんな?」
実はステロイドを飲みはじめて1週間目のこと
薬局から電話をもらっていた
そのとき、副作用のことを聞かれていたのだ
なので、そのことを話し、
様々な副作用も伝えたのだが...
副作用をひとつ言うたび、
「え、そんな副作用も出てます?」
「そんな副作用も?」
と、
いちいちタブレットで調べるありさま
これじゃあ、
ほかの患者も時間がかかるわけだ
「でもステロイド(の服用)は
あしたまでなので、
あとは副作用も
なくなっていくと思うので...」
と、こっちから中断した
それでなくても、
ざっと数えてだけでも
12個は出ている副作用
これ、全部調べられたら
終わるのはいつになるのか...
しかもこっちは
変形性股関節症で
長時間立っていられないというのに...
きのうから
両足も攣っているというのに...
「すみません。
変形性股関節症で
立っていられないんですけど、
座ってもいいですか」
と、何度言おうとしたか...
結局言えず、我慢したけど
なんだか今日は...
こんな日か――
帰り道
ふと見上げた空に、彩雲――
そして、
処方してもらった2週間分の薬
これからしばらくお世話になる薬
いつまで続けなければ
ならないのだろう...
本日の薬
ステロイド減薬期第5弾、1日目
この病気、
たぶん、終わりがないのだろうな
ある程度、聴覚が戻ったら
たぶん万々歳
それ以降の完治はきっと望めない
今日の古参先生と、
一番最初に診察を受けた若い先生の
2人の言葉を反芻してみると、
ふと、そんな気がした
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Source: りかこの乳がん体験記




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