-5.4℃の朝
カーテンを開けると、
外はうっすら雪化粧
いつの間に降っていたのだろう...
日中も氷点下の寒さ
さすがにこの気温
もこもこのダウンが着たくなる
そんな中、耳鼻科へ
今日は受付で、院長を指名
これまで一番多く担当してくれたのが
院長であること、
そして大切な話をするのは
やっぱりこの先生しかいない
まずはいつものように
聴力検査から
この1~2週間、
聴こえの進歩はほとんど感じていない
「実際に検査をしたら
どうなのだろう...」
と、期待と不安が入り混じる
その後、30分近く待たされ
診察へ――
「8割くらいは良くなっているね。
うーん...でも目標は、
“現状維持”だね」
先ほど受けた聴力検査のグラフと
前回(12日前)のグラフを見比べ、
院長が口を開く
『現状維持?
“目標が現状維持”ってどういうこと?』
「これ以上、
良くならないってことですか?」
「これ、前回のグラフね。
今回がこれ。
ほとんど改善がみられないんだよね」
なんとなく感じていたことが、
検査にはっきりと出ていた
院長は続ける
「悪くなることはあっても、
もうこれ以上良くはならないね~」
そして今まで受けた聴力検査のグラフを
すべてモニターに並べ、
「まったく聴こえなかったときの
グラフがこれね。
で、今日がこれ。
ここまで良くはなったけどね」
自分でも、
『もう回復は限界かな』とは思っていた
が、実際にこうして言われると
ショックは大きい
“発症してから
48時間以内に治療をはじめれば
治る可能性が高い”
そう知り、発症から12時間後には
初期治療である点滴をはじめた
1週間、毎日点滴に通った
同時にステロイドの服用もはじめた
ステロイドの
数々の副作用にも耐えてきた
ステロイドの服用が終わってからも
免疫の揺り戻しやら、
離脱症状やら、
リバウンド現象やらに
2週間以上見舞われた
『あんなに頑張ったのに...』
自分で『頑張った』なんて
思いたくないし、
そんな言葉も使いたくはない
が、今回はさすがにこの言葉が
頭の中にこだました
○元の聴力に戻る
・・・3分の1
○改善はするが、
元の状態には戻らない
・・・3分の1
○改善が難しい
・・・3分の1
治療もすぐにはじめたし、
正直、『元の聴力に戻るかも』と
少し期待はしていた
が、その3分の1には入れなかった
思えば、
浜崎あゆみさんも堂本剛さんも
突発性難聴は完治していない
(なぜかみんな左耳。ちなみに私も)
今も後遺症に苦しめられていると聞く
浜崎あゆみさんに至っては
初期治療をしなかったとも
言われているが...
そう考えると、
やはり簡単には
完治はしない病気なのだと思う
最後に院長に、
「お酒やたばこはしないよね?」
と、再確認される
これ、初診のときに書かされる、
問診票にも載っている質問
(まぁ、医療機関では
ほとんど聞かれるか...)
やはり飲酒や喫煙は
耳にもよくないようだ
「あとは睡眠をとって、
ストレスを溜めないようにして...」
突発性難聴の原因は“不明”
が、ストレスや睡眠不足が
関係しているとも言われている
『あー、これが一番できないのよ...』
乳がんになってから
よく眠れなくなった
ストレスも、
子どもの頃から受けやすいタイプ
強度HSPということも
関係しているのだろうか
この2つを克服するのは
たぶん一生無理だ...
「薬、今回は長く出しておくね。
30日分ね。
検査もそのときまたしてみよう」
外へ出ると、雲行きが怪しい
ゲリラ雪でも降りそうな空だ
「ヤバい...」
と、家路を急ぐ
そのうちに白いものが
パラパラと落ちはじめた
「あられだ...」
冷たく強い風に煽られ、
あられに当たりながら歩いていると、
なんだか切なくなってきた
『もう回復も限界かもしれない。
でもここまで聴こえるようになったし、
もう十分かな』
そう思ってはいたものの、実際、
「これ以上、良くなりません」
そう言われると......
が、まだ“3か月”という望みはある
あと2か月、
限りなく0%に近いかもしれないが、
回復する可能性は残されている――
聴こえづらさもそうだが、一生、
○耳鳴り
○音の籠り
○音割れ
○音の響き
...と、
つきあっていかなければ
ならないんだな...
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Source: りかこの乳がん体験記




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