ここにも時代の変化 ~“看護”という仕事事情~

-6.8℃

今日も最低気温更新の朝

雲ひとつないマジックアワーの朝焼けが
切ないくらい美しく...

そんな日中は、
7.2℃と暖かな日となった

先日の記事、
『“看護師になりたい”という夢』

  ☆そのときの記事は下記へ

「そういえば昔は
 “看護師”ではなく
 “看護婦”と言っていたっけ...」

  うちの父は、今でも
  「看護婦」と言うが...

そんなことを思い出していたら、
“看護師さんの今と昔の違い”が
たくさんあることに気づいた

 ○“看護婦”から
  “看護師”に変わったのはいつ?

   2001年の法改正で
   『保健婦助産婦看護法』が
   『保健師助産師法』に改められ、
   翌2002(平成14)年に施行。
   このときから男女とも
   “看護師”と呼ばれるようになった

    それまでは、
     ・男性:看護士
     ・女性:看護婦

    ※男女雇用機会均等法(1986年施行)
     などの流れを受け、性別による
     職業呼称の区別をなくすため
    ※看護師の専門性を高め、
     社会的地位を明確にするため

    変換をするとき、たまに、
    “看護士”と出てくるときがある

    正しくは“看護師”

    間違えないようにしなきゃ

 ○最近は目にするようになった“男性看護師”。
  いつから存在していた?

  ・明治時代
    西洋医学の導入とともに、
    戦場で負傷兵を看護する役割として
    男性が関わりはじめた

  ・精神医療の現場
    力仕事や
    身体的な介助が必要とされる場面で、
    男性看護者が配置されるようになった

  ・1948年の『保健婦助産婦看護婦法』
    この法律で看護婦の資格が国家資格となり、
    男性にも“看護士”としての資格が認められた

  ・2002年、『保健師助産師法』に法改正
    “看護師”に呼称が統一され、
    男女の区別がなくなった

 ○男性看護師の人数の推移

  ・1980年代
    まだごく少数で、看護系学術誌でも
    『男性看護者』という表現が使われていた

  ・2006年度
    全国で約38,000人
    (看護師全体の約4.7%)

  ・2020年代(現在)
    約10万人を超え、全体の7~8%に
    (救急、集中治療、精神科などで
     活躍していることが多い)

   ※男性看護師がいることで、
    女性看護師が患者から受ける、
    セクハラなどの被害の抑止にも
    つながるような気がする

 ○看護の現場に広がる“多様性”

  ・“看護師=女性”という固定概念が薄れ、
   性別に関係なく“専門職”として
   尊重される時代へ

  ・チーム医療の中で
   男女が補い合うことで、
   患者にとってもよりよいケアが実現

そういえば、
ユニフォームも変わったよね――

 ○女性看護師のユニフォームの変化

  “白衣の天使”をイメージさせる
  白いワンピース(スカート)から
  2000年代以降はパンツスタイルへ

   ・動きやすさ
     体位変換や移乗など、
     力仕事が多い看護業務には
     パンツのほうが適している

   ・安全性
     感染対策や衛生面で、
     裾が広がらないパンツのほうが
     清潔を保ちやすい

   ・ジェンダー平等
     “スカート=女性らしさ”
     という固定観念をなくし、
     男女とも同じスタイルに

   ・専門職としての印象
     可憐さよりも“プロフェッショナルさ”を
     強調するデザインへ

今はユニフォームの色も
様々あるよね――

 ○ユニフォームの色分けの主な意味

  ・診療科ごとの区別
    患者にも医療スタッフにも
    わかりやすい

  ・役割や職種の区別

  ・勤務帯の区別
    働き方改革の一環

  ・心理的効果
    “白衣”を見ると
    患者の緊張感が高まってしまう

     ネイビー、ブルー
       ・・・信頼感や落ち着き
     ピンク、ミントグリーン
       ・・・安心感、親しみやすさ

   ※私が乳がんでお世話になった病院も
    診療科はもちろん、
    早番や夜勤などでも色を変えている

そういえば、“看護師”といえば
“ナースキャップ”のイメージが強かった

いつからなくなった?――

 ○ナースキャップ廃止の流れ

  ・1990年代後半
    感染対策や安全性の観点から
    「不要ではないか」という議論がはじまる

  ・2000年代初頭
    多くの病院で着用が任意となり
    次第に廃止される

  ・2002年
    “看護婦”から“看護師”に
    呼称が変わった時期と重なり、
    ユニフォームの近代化が進む

  ・2005年頃以降
    全国的にナースキャップがほぼ姿を消し、
    現在は教育現場でも
    使用されないのが一般的となる

 ○なぜナースキャップがなくなったのか

  ・感染対策
    キャップに埃や菌がたまりやすく、
    院内感染のリスクになる

  ・安全性
    患者の介助や機器操作の際に邪魔になり
    事故につながる可能性がある

  ・ジェンダー平等
    “女性らしさの象徴”というイメージが強く、
    専門職としての中立性を損なう

  ・ユニフォームの変化
   パンツスタイルの導入とともに、
   “清潔感は、
   髪型や服装で示すことができる”という
   考えが広まる

   ※昔、友だちが看護師になったとき、
    「戴帽式は特別な思いだった」と
    言っていたのを思い出す

“仕事”と言うにはあまりにも過酷

“仕事”と言うには、
人の命まで預かっている

そんな中でも、
笑顔で接してもらえると
患者は救われる

“がん”なんて病気になると特にね――

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Source: りかこの乳がん体験記

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