きのうの日 ~贈られることのない花束~

その他

きのうは『母の日』だったらしい

母は11年前に亡くなった

甲状腺がんの、
肺と小脳への転移が原因

すでに酸素を取り込められないほど
肺は水浸しだったので、
たぶん直接的な死因は
肺転移だと思われる

思えば11年前の今頃は
大変な時期だった

家族には「余命2ヶ月」と告げられ、
緩和ケア病棟に入院したり、
退院したり...

母には短い命であることを
悟られないよう、
以前のようになにも変わらず
生活することを心がけたり...

なるべく一緒にいたい気持ちを抑え、
家に帰ったり...

  母と父が住む家から
  私はすでに出ていた
  (厳密には両親と喧嘩の末、
  乳がん治療中の
  体調が悪い中にもかかわらず、
  「出ていけ!」と
  追い出されたのだが...)

母に病気のことを聞かれても、
しらばっくれたり...

もちろん、母の前で悲しい顔はできない

いつも笑顔や明るい話題を心がけた

あれから『母の日』は、
私にとっては
ちょっとつらい日になった

それでも母が亡くなって2年くらいは
仏壇の母のところへ花を持って行った

が、今は
それすらしなくなってしまった

冷たい娘である

いや、これでも
心の中で想ってはいるのだ

そんな私自身も、母にはなれなかった

乳がんの治療で
子どもは産めなくなった

「お母さん」と
言ってくれるひとはいない

だからもう『母の日』は
私にはまったく関係のない日

きのうの賑やかな花屋

色とりどりの花があふれていた

その光景が、
なんとなく淋しく映った

行き場のなくなった花束を、
そっとここに置いておこう

2026/05/11 母の日

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Source: りかこの乳がん体験記

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