コミュ障の方が生きづらい理由  ~「大丈夫」なのに「大丈夫じゃない」~

カウンセラー

新聞に、料理家の栗原はるみさんの記事が掲載されていました。栗原さんは、ご主人を

 

半年間自宅介護で対応し、見送った方です。そのつらい介護の中で一番学習したこと

 

が「大丈夫」という言葉の使い方だそうです。ご主人が「大丈夫?」と聞くたび、栗原さん

 

は、ちっとも大丈夫ではないのに、「ありがとうございます」と返事していたそうです。

 

 

(ここから見ると東急ホテルにしか見えない南御堂ビル・山手心理はこの先を曲がったところにあります)

 

 

ところで、「大丈夫」という言葉ですが、辞書に載っているのは”安心していられるほど確

 

かな状態”だそうです。ところが、アダルトチルドレンや発達障害グレーゾーンの方の中

 

には

 

①「この目標、大丈夫なんだろうな」と聞かれて、仕方がないので「大丈夫です」と答える。

 

②取引先から「今、お電話大丈夫ですか」と聞かれたので、「はい、大丈夫です」と答える。

 

一般的な誤用例としては、②が取り上げられていますが、実際にはブラック企業じゃなく

 

ても①は言いますよね。

 

本来、大丈夫という言葉は「安心してください」「心配いりません」「あなたのことを守ります」

 

というような「最上級の気遣い」のはずなのです。

 

ところが、イメージとして①がある方、特に母親に「37,5℃くらいの熱なら、大丈夫だから

 

学校に行きなさい」や、上司から、「今ここで大丈夫と言ったんだから、社長の前でも絶対

 

大丈夫ですと言うんだぞ」とパワハラされている方にとっては、せっかくカウンセリングを

 

受けても、カウンセラーの「大丈夫です」「きっとできますよ」などというフレーズを聞くと、

 

「軽く扱われた」「イヤなことを言われた」となってしまいます。

 

それでは、お金を支払ってイヤなことを言われたということになりますから、言葉のイミを

 

フツウに受け取れる方に比べると、何倍も生きづらいと思います。カウンセラーの方が

 

年下(だと思い込む)の場合には、「若造が何も分からないくせに!」とまるで逆効果。

 

幼いころに習得していない「コミュニケーションの再履修」には時間が必要ですが、一歩

 

ずつ一緒に歩んでいければと考えています。(なのだそうです)

 

よく言われているHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の中でも、視覚に弱いところの

 

ある方以外なら、改善に取り組みましょう!

 

 

合格HGさん(36歳)のおはなしです。

 

『僕は、いつも年齢より若く見られます。一応妻(34)と子供が2人いるのですが、妻はいつも

 

怒ってばかり。そりゃ、町で出会った方に「息子さんとご一緒ですか」と聞かれたら腹が立つの

 

は理解できます』

 

 

HGさんは、家事能力も小学生並みだそうです。

 

 

 

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まるで羅針盤のない暗闇の海を、向かう先も見えないまま漂って いるのと同じです。

 

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Source: 週刊山手心理相談室

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