
おはようございます。
日本株ETFの中でも、少し変わった銘柄選定をする商品が「グローバルX MSCI キャッシュフローキング-日本株式 ETF(234A)」です。
234Aが重視するのは、配当利回りではなくフリーキャッシュフロー(FCF)利回りです。
フリーキャッシュフローとは、企業が事業活動で稼いだお金から必要な投資を差し引いた後に残る、いわば「自由に使えるお金」のことです。
FCFが潤沢な企業は、配当や自社株買い、成長投資、借金返済などに資金を回しやすく、財務面でも強みがあります。
本日は234Aについて、
「FCFとは何か?」
「どんな基準で50銘柄を選ぶのか?」
「実際にどんな企業が入っているのか?」
「過去のパフォーマンスはどうだったのか?」
という点を、初心者向けに分かりやすく解説します。
いつも通り、60秒でサクッと学べるショート動画もご用意しましたので、よろしければどうぞ!
234Aとは?高FCF利回り50銘柄に投資する日本株ETFを徹底解説
234Aが重視する「フリーキャッシュフロー(FCF)」とは?
234Aを理解するうえで、最初に押さえておきたいのがフリーキャッシュフロー(FCF)です。
FCFとは、企業が本業などから生み出したキャッシュから、事業を維持・成長させるために必要な設備投資などを差し引いた後に残るお金です。
簡単に言えば、企業が比較的自由に使えるお金と考えるとよいでしょう。
FCFが多ければ、
- 配当の増額
- 自社株買い
- 設備投資やM&A
- 研究開発
- 借入金の返済
など、さまざまな選択肢を持てます。
利益が出ていても現金が残らない企業より、実際にキャッシュをしっかり生み出している企業の方が、財務的な余裕は大きいです。
そのためFCFは、企業の「稼ぐ力」を見るうえで重要な指標の1つです。
FCF利回りが高い企業は長期リターンでも優位だった
234Aでは、単純なFCFの金額ではなくFCF利回りを重視します。
FCF利回りとは、企業価値などに対してどれだけ多くのフリーキャッシュフローを生み出しているかを見る指標です。
一般的には、FCF利回りが高いほど「企業価値に対してキャッシュをよく稼いでいる」と評価できます。
下図では、TOPIX構成銘柄をFCF利回りの高さで5つのグループに分けた場合、最もFCF利回りが高いグループの年率リターンが最も高い結果となっています。
もちろん、これは過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
それでも、キャッシュを生み出す力が強い企業を選ぶという考え方には、一定の合理性があります。
単なる人気株ではなく、企業価値に対して実際にキャッシュを生み出せている企業を重視する点が234Aの面白いところです。
234AはFCF利回り上位50銘柄を選ぶETF
234Aは日本株ユニバースから一定の条件を満たした銘柄を抽出し、その中からFCF利回りが高い50銘柄を選定します。
つまり234Aは、
「配当利回りが高い企業」
ではなく、
「企業価値に対してキャッシュをよく稼いでいる企業」
に投資するETFです。
ここは高配当ETFとの大きな違いです。
高配当株の場合、株価急落によって一時的に配当利回りが高く見えている企業が含まれることがあります。
一方でFCF利回りを使えば、株価だけでなく企業が実際に生み出すキャッシュも考慮できます。
234Aは、「配当が高いか」ではなく「キャッシュを稼ぐ力が強いか」で選ぶETFと理解すると分かりやすいでしょう。
234Aの組入銘柄はENEOS・日本製鉄・KDDIなど50社
234Aには、さまざまな業種の日本企業が組み入れられています。
資料の上位銘柄を見ると、
- ENEOSホールディングス
- 日本製鉄
- 豊田通商
- KDDI
- INPEX
- SUBARU
- 関西電力
- 商船三井
- 東京瓦斯
- 楽天グループ
などが並んでいます。
石油、鉄鋼、通信、鉱業、自動車、電力、海運、サービスなど業種は幅広く、50銘柄に分散されます。
一方で、FCF利回りの高さを重視するため、景気敏感株やバリュー株が多くなりやすい点には注意が必要です。
つまり234Aは、TOPIXのように日本株市場全体をそのまま持つ商品ではありません。
FCF利回りという明確な基準で銘柄を絞り込む「ファクターETF」と考えた方がよいでしょう。
234Aの指数は過去にTOPIXを上回る実績
234Aが連動を目指す指数は、過去の長期データではTOPIXを上回るパフォーマンスを示しています。
特にバリュー株が優位になった局面では、高FCF利回り戦略が強く機能してきました。
FCF利回りが高い企業は、PERやPBRなどのバリュエーション指標でも割安なケースが多いためです。
そのため234Aは、
「高FCF利回り」+「バリュー株」
という2つの特徴を持つETFとも言えます。
一方で、過去にTOPIXを上回ったからといって、今後も同じ結果になるとは限りません。
グロース株が市場をけん引する局面では苦戦する可能性もあります。
234AはTOPIXの代替というよりも、日本株の中でもキャッシュ創出力と割安さを重視したい人向けの商品と考えるのがよいでしょう。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ







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