「月10万円」の配当金の意味。高配当株戦略は節約術とセットでないと効果がない。

内科医

おはようございます。

株式投資の一つに「高配当戦略」がありますが、高配当戦略は節約術とセットにして初めて最大限の効果を発揮すると思います。

そもそも、高配当戦略とは成長性を少々犠牲にしてでも毎月のインカムを積み上げる戦略ですね。

トータルリターンでは劣る可能性があることを理解しながら、それでも高配当株投資を選択するのは、はるか先のキャピタルゲインよりも目先のインカムゲインの方が計算が立てやすいからです。

「インカムはより安定的」ということですね。

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高配当戦略は節約術とセットにして最大限の効果を発揮する

さて、目先の計算が立てやすいというのは高配当株投資の魅力ではありますが、実際に生活費として意味のある金額の配当収入を得るのは簡単ではありません。

いざやってみると分かりますが、「毎月10万円の配当収入を得る」というのは一筋縄ではありません。

まとまった金額の配当金を得るには、相当な金額の投資元本をつぎ込む必要があります。

毎月10万円(年間120万円)の配当収入を得るためには、単純計算で

1) 利回り3.0%で4000万円

2) 利回り4.0%で3000万円

3) 利回り5.0%で2400万円

が必要になります。

生活防衛資金を別に確保したうえで、リスク資産のみで上記の金額ですから、かなりハードルが高いことが分かります。

 

節約術を身につけて毎月の支出レベルを抑えることで配当金の意義が上がる

「高配当戦略」をとるならば、節約術もセットで身につける必要があります。

毎月の出費が少なくても満足した生活を送れる人にとっては、高配当戦略はより有効です。

現実的に考えて、大半の人は配当金を30万円も50万円ももらえるわけではありません。

毎月5万円、10万円のインカムアップでも十分に満足のいく生活が送られる人の方が高配当株投資は向いています。

 

例えば、毎月20万円の収入を得て、生活費を切り詰めて毎月10万円を高配当株に割り振っている人がいるとします。

毎月20万円の収入で、月の支出を10万円に抑える習慣ができている人にとっては、配当金が5万円上乗せされれば日々の生活に絶大なインパクトがあります。

 

毎月100万円の収入を得ながら、その一方で毎月70万円の支出がある人にとっては、高配当株投資の効果は実感しづらいでしょう。

毎月70万円の支出がある人にとっては、毎月5万円の安定的なインカムが得られた所でそのありがたみは実感できないはずです。

 

節約術を身につけることで配当金の積み重なるスピードをアップさせる 

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高配当株投資の場合、値上がり益への期待値が平均よりも低い以上、どんどんお金を投入して株数を増やしていかなければ「高配当」の恩恵を得ることができません。

サラリーマン投資家の最大の武器は「給与所得」という毎月安定したインカムが得られることです。

節約術を身につけることで毎月の支出を抑え、余剰資金をどんどん高配当株につぎ込むくらいの覚悟がないと、 高配当戦略が実を結ぶまでにあまりに長い時間がかかってしまいます。

一度積み上げれば安定したインカムが期待できますので、そこまでいかに持っていくかが最大のポイントです。

 

独り身ならば高配当戦略を採用していたかも 

私が仮に独り身ならば、毎月の支出をほぼ100%自分の意思でコントロールすることが可能です。

その場合は、徹底的に家計管理を行い、毎月の給与の大半を高配当株に割り振る戦略をとっていたかもしれません。

それくらい、高配当株戦略と節約術は表裏一体といってもよいです。

独身のままならば、本気で取り組めば40歳〜45歳くらいでリタイア可能だったかもしれません。

 

子供がいて、数年後から教育費が爆発的に増大する可能性が高い今の状況では、どちらにせよ医師を辞めるという選択肢はありませんし、高配当株戦略の魅力は薄れます。

その後、子供が自立してリタイアが視野に入る年代になったら配当金重視の戦略にスイッチングするのもありかと考えています。

メインの収入が少なくなればなるほど、配当金のありがたみが増えますからね。

 

まとめ

株式からの配当金を「月10万円」得るのは容易ではありません。

月10万円に到達するためには相当なスピードで投資元本を積み上げていく必要があるからです。

毎月の支出額が少ない人ほど、配当金によるインカムアップのありがたみを実感しやすいと思います。

 

こんな記事も書いています。

実践してみれば分かりますが、高配当個別株投資というのは思いの外難しいです。

その点、適切な分散がされているVYM、HDV、SPYDなどの高配当株ETFは便利ですね。

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日常生活では投資元本を増やすことに集中し、ひたすらVTを買い足す戦略でも十分に合格点がとれると思います。

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VYMとHDVはETFの中では「高配当」ですが、税引き後の実質利回りは3.0%に届かないことは理解しておきましょう。

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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ

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