医療機関

友人のザイタク医が泣いていた。苦渋の決断。 僕らザイタク医は、どこまでも患者の暮らしを支えたい。 そんな熱い想いを持っているからこそ、苦しんでいた。泣いていた。 在宅医療を開拓して来た大先輩達がいる。 彼らは、患者からのファーストコールを取...

田中先生へ いつもありがとう 今日は恒生病院へ 行きますので よろしく 正昭 高齢のご夫婦で暮らされている。 奥さんは、頑として入院嫌いで、 骨折も家でとうとう治ってしまった。 そんな彼女の診察の一番の目的は、風通し。 医者嫌いの彼女の前に...

ありのままのあなたでいいのよ。 そんなあなたを私は愛しています。 いつだって、どんなだって、そばにいるわ。 今朝のお看取りは、そんな柔らかな穏やかな時間が流れていた。 先生、お父さん、来ました。その時が。お願いします。 涙の声はとても穏やか...

息子の仕事ぶりを見て母は満面の笑みで喜んだ。 こんな笑顔は見たことがない。レビー小体型認知症の終末期。 大きな床ずれがお尻にできてお付き合いが始まりちょうど一年。 大きな床ずれが完治したこの1年の間に、こんな笑顔は初めてだ。 献身的に息子さ...

食道ガンのターミナル期。 病気での最期がやってくるというより、 肺炎や窒息、出血、、と、他の症状で、 最期に至ってしまうことがあって、、、 在宅医としては、そこのコントロールに注心する。 この事をよくご存知の病院治療医が 患者さんとともにA...

昨日は、午後に少し時間が出来たので、 4月以来で、久しぶりの祖父母の眠る墓へ。 3月末に父が他界し、祖父母に報告に行ったのは もう随分昔のような気がする。 墓掃除を始めしばらくすると、 雷とともに、大粒の雨。 向こうには、虹が架かり始める。...

ここ数年の経験から、医学以外の学びが増えてきた。 20年前、大好きだった祖父母の死で、医療の学びを深めてきたが、 最近、両親の死を経験し、社会は医療だけで成り立っていない、 こんなことを社会人になって初めてってくらい、 50歳目前でお恥ずか...

残念だけど、お別れの時は、必ずやってくる。 今年の2月にお家に帰られた時には、 もうその日は目の前だと覚悟をされた。 しかし、不思議だ。化学療法や放射線治療と あの日あの時、お別れし、死をも覚悟され、 戻ってこられた住み慣れた我が家には、 ...

今年度、フリーステーション訪問看護ステーションと たなかホームケアクリニックと日本尊厳死協会関西支部で、 オンラインは、偶数月第3火曜日に、リアルは、年に2～3回、 関西リビングウィル研究会を開催している。 ここでは、リビングウィルってのを...

あっちに急ぎ、こっちに急いで、 やっぱり運転は焦らず慌てず諦めず。 常に安全を確認して、運転しましょう。 いつもと違うルートで、銀行へ。 ノルキンコーヒーがたくさん売れて、 浮かれ気分で、通帳記帳に行ってきた矢先。 いつもと違うルートで、相...

『地域作り』とか、『地域医療』とか、 僕のいる医療業界ではよく話が出るけど、 これって、ぶっちゃけ、井の中の蛙。 社会は、医療だけで出来ていない。 長年、地域に根づき、その土地の人々の『暮らし』に なくてはならない存在となっている方のお話は...

今日は、不思議な会だった。 子供を見送った三人の母親が人の繋がりをこんなにも 大切にされていることを目の当たりにした。 医療の役割は、大きいようで小さい。 彼女たちの人生の岐路において、 中心になったのはご家族や大切なお仲間で、 医療者は、...