おはようございます。
最近読んだ雑誌の中に、「なぜ宝くじに当たっても幸せになれないか」という表題の記事がありました。
その中で「お金のIQとEQのバランス」について触れられており、納得できる部分が多々あったので、個人的な解釈をまじえて皆さんにご紹介させていただきます。
お金のIQとEQをバランスよく成長させることが重要
そもそも、お金のIQとお金のEQとは何を指すかというと、
1) お金のIQ:「お金を稼いだり増やしたりする知識や知恵のこと」
2) お金のEQ:「お金と感情面で健全に付き合える能力」
ということになります。
資産形成を考える上で、お金のIQとEQをバランスよく育てることが重要で、片手落ちだとうまくいかないことが多いです。
お金のIQについてはよく議論に上がりますが、お金のEQというのは意外に論じられる機会が少ないですね。
宝くじで一攫千金を手にした人がうまくいかない理由
宝くじの購入動機の大半は、「一攫千金」を狙ってというものだと思います。
ところが、お金というのは、いくら手元にたくさんあったとしても、保有者のお金のIQ、EQが低いと単に「分不相応なお金」になる可能性が高いのです。
宝くじに当たった人の大半は、3億円を手にするのに見合ったお金のEQを身につける前に、突然多額のお金を手にするため、われを失ってしまうことになります。
逆に言えば、元々お金のEQが高かった人は宝くじで当選すればより幸せになれる可能性があります。
そういった意味では、お金というのはその人のEQレベルにあった量を保有するのが一番幸せになれるのかもしれません。
残念ながら、私のEQは3億円レベルには到達していないので、宝くじを購入するのはまだまだ早そうです。
単に、宝くじのような分の悪い賭け(マイナスサムゲーム)に乗らないケチなだけという可能性もありますが。
お金のIQを磨くには知識を知恵のレベルまで昇華することが必要
昨今では、書籍、セミナー、ブログなど様々な媒体で多様な投資に関する情報を手にすることができます。
もちろん、その内容は玉石混交であり、一部に詐欺的な内容のものも含まれますので、情報を取捨選択する力は求められます。
しかし、一昔前までは、投資の有益な情報というのは一般人が得ようと思ってもなかなか得られなかったことを考えますと、誰でも有益な情報にいつでもアクセスできる世の中というのは大変恵まれています。
ただ、投資に関する知識をどれだけたくさん蓄えたとしても、それを実践してお金を増やした経験がなければ、単なる「物知り」で終わってしまいます。
知識を実際に活用できる「知恵」のレベルまで昇華して始めて、 価値が出るのです。
知っていることと実際にやれることには大きな差があります。
お金のIQというのは、一夜漬けで勉強すればなんとかなった学校の試験とは異なり、実体験を経ながら長年かけて磨いていくスキルに近い性質を持っていますね。
銀行預金だけひたすら続けてもお金のIQは磨かれない
もう一つの重要な点は、日本人の大好きな銀行預金だけをひたすら積み重ねたとしても、お金のIQは永遠に磨かれないということです。
それ相応のリスクを背負って、お金に働いてもらう経験を少しずつ積み重ねることで、少しずつお金のIQやEQが磨かれていきます。
投資において、一度も失敗することなく成功続きというのは、よほどの幸運な方、もしくは天性の才能がある方以外は考えられません。
よって、それ以外の凡人は取り返しのつくうちに小さな失敗を積み重ね、実地の中で勉強を積み重ねることです。
何事においても、実地経験にまさる勉強はありません。
戦争と異なり、多少失敗しても命までとられるわけではありませんから、少々の損は勉強代と思って割り切りましょう。
まとめ
お金のIQとEQはバランスよく成長させていくことが重要だと思います。
宝くじやビットコインで運良く、突然に億万長者になった方は、お金のEQレベルを上げないとかえって不幸になる可能性もありそうです。
EQレベルに見合った量のお金を保有するのが最も幸せなのかもしれません。
こんな記事も書いています。
長期投資では、自分のフィーリングにマッチした、気持ちよく継続できる方法を選択することも大変重要です。
資産形成は自分が主人公のRPGのようなものだと思っています。レベル上げの時には、IQレベルとEQレベルを均等に上げるようにしましょう。
iDeCoとつみたてNISAは、その制度上、強制的にドルコスト平均法で積み上げることになりますので、心理的なハードルは低いです。投資のはじめの一歩としておすすめです。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
コメント