
おはようございます。
2025年は米国株の強さが持続し、特に一部の超大型テック企業が市場全体を牽引しています。
その中でも注目度を集めているのが、FANG+などの「トップ10銘柄のみ」に焦点を当てた商品です。
本日は、今注目の ニッセイ・Sグロース株式メガ10インデックスファンドとTracers S&P500トップ10インデックスを、構成銘柄・投資手法・コスト・過去リターンの4点から比較します。
どちらも少数精鋭で高い成長力が期待できる一方、投資コンセプトには大きな違いがあります。
60秒でサクッと学べるショート動画も用意しましたので、よろしければどうぞ!
メガ10とS&Pトップ10の本質的な違いを理解し、最適な投資判断につなげよう
メガ10とS&Pトップ10の基本的な仕組みの違い
まず両者のコンセプトの違いを整理しておきます。
メガ10は、米国市場を牽引する超大型グロース企業10社に均等投資するのが特徴です。
年4回の銘柄見直しにより、常に「旬のトップ10企業」を維持する仕組みになっており、MAG7を中心としたグロース株中心のポートフォリオになります。
一方、Tracers S&P500トップ10は、S&P500指数の構成企業の中から時価総額上位10社をそのまま抽出し、時価総額比率で組み入れる仕組みです。
こちらは年1回の銘柄見直しで、より純粋に「S&P500の中核10社だけに集中投資したい」というニーズに応える商品と言えます。
メガ10は「旬の大型グロース企業を均等に拾う商品」、S&Pトップ10は「純粋なS&P500のトップ10銘柄圧縮版」と言えるでしょう。
構成銘柄の違いから見える差
構成銘柄を比較すると、両者の性格はより明確になります。
メガ10はマイクロソフト、エヌビディア、アルファベット、メタ、アマゾンといった超大型テックに加え、ブロードコムやビザ、イーライリリーなど成長力のある企業を均等比率で組み入れています。
10%ずつ均等投資するため、1銘柄の影響がコントロールされ、分散が効きやすいのが特徴です。
また年4回の銘柄入替えにより、勢いのある企業をタイムリーにキャッチできる点が魅力です。
これに対して、S&Pトップ10は時価総額比率で構成されるため、上位3社(マイクロソフト、エヌビディア、アップル)だけで約50%を占めます。
残り7銘柄もS&P500を代表する企業ではありますが、構成上は上位3社の影響が極めて大きく、ほぼ「超大型3社への集中投資」に近い性格を持ちます。
集中度の高さを許容できるかが、投資判断のポイントになるでしょう。
コストと銘柄選定ルールの違い
コスト面では、S&Pトップ10に大きな優位性があります。
信託報酬は年0.10725%と非常に低く、一方のメガ10は年0.385%と3倍以上の差があります。
長期投資ではコスト差がリターンに効くため、この違いは無視できません。
メガ10は年4回の入替えにより、常に勢いのあるテクノロジー企業を取り込み、市場環境に合わせて旬を維持します。
一方、S&Pトップ10は年1回の見直しにとどまり、よりシンプルで安定したルールで運用されています。
コスト重視ならS&Pトップ10、トレンド追随型の銘柄選定を重視するならメガ10と言えるでしょう。
過去リターンの比較と見えてくるもの
過去の実績を見ると、どちらもS&P500を大きく上回るリターンを出しています。
メガ10は過去5年間で約3倍に成長し、S&P500指数やNASDAQ100と比べて優れたパフォーマンスを示しました。
均等投資により特定銘柄に過剰に依存しない構造ですが、全体としてはテック成長の恩恵を十分に受けられています。
一方、S&Pトップ10はさらに長期で、過去11年間で9倍という高リターンを記録しています。
これは、Apple・Microsoftなど時価総額トップ企業の爆発的な株価上昇をそのまま享受できた結果です。
どちらが優れているかは判断が難しいですが、どちらも「超大型テック企業の強さ」を凝縮した商品であり、投資家の好みで選ぶべきでしょう。
どちらが向いているかの判断基準
メガ10が向いているのは、
・超大型グロース+テックの王道企業10社にバランス良く投資したい
・均等比率で分散を効かせたい
・銘柄入替えにより常に旬を追いたい
という投資家です。
一方、S&Pトップ10が向いているのは、
・S&P500の上位10社をそのまま持ちたい
・Apple・Microsoft・Nvidia偏重でも気にしない
・とにかく低コストで運用したい
という投資家です。
投資スタイルやリスク許容度に応じて、どちらを主軸に据えるかが決まってきます。
まとめ:メガ10とS&Pトップ10は思想が異なる「少数精鋭ファンド」—自分の軸で選ぶことが重要
メガ10は、均等投資と高頻度の銘柄入替えにより、旬の超大型グロース企業を広く取り込める点が魅力です。
一方、S&Pトップ10は超低コストで時価総額トップ企業に集中するシンプルな戦略となります。
どちらも強力な武器ですが、投資目的とリスク許容度によって最適解は変わりますので、自分に合った商品を選ぶ参考にしてください。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ







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