“新型”という、見えない敵が人々を脅かしはじめ、
外出自粛に入って3週間が過ぎた
極力、寄り道はせず、
行くところといえば、
食料品や生活用品の買い出しだけ
土日はいつも賑わっているショッピングセンターも
さすがにガラガラ
「こんなことがいつまで続くのか...」
「これじゃあ、生活が成り立たなくなる」
そんな危惧さえ覚える
目に見えないこんなに小さな敵に、
世界中が翻弄されている――
テレビを点ければ、「コロナ」「コロナ」
日常の話題もすっかり「コロナ」に染まり、
マスクだ、手洗いだ、消毒だ...と、
さすがに疲れが溜まってくる
そんな私も、最近、
「コロナ」の話が多くなっているが...
先日、
あるテレビ番組を観て、大笑いをした
連日の新型コロナウイルスのニュースばかりで
すっかり笑うことを忘れていた
久し振りに腹筋が痛くなるほど笑って気づいた
それは、
“笑いは、気持ちを軽くしてくれれる”ということ
「知らず知らずのうちに、
ストレスが溜まっていたのかもしれない」
そう思った
『“笑い”は、免疫力を上げる』と言われている
実際、医学的にも証明されているようだ
私の街は、真っ先に集団感染が起きた
北海道全体でも感染者が多いことから、
『非常事態宣言』が出され、
3月19日まで外出自粛となっている
そんなことから、
私も23年間続けてきたボウリングを
2週間休んだ
が、先日、悩みに悩んだ挙句、
投げに行ってしまう
実に3週間振りのボウリングだった
こんなに休んだのは、
子宮筋腫の手術をしたときと、
乳がんの手術をしたとき以来
肩を傷めても、
足首を捻挫しても、
こんなに休んだことはなかった
乳がんの治療で体調が悪くても、
それなりに続けていた
こんなとき、ボウリングに行くのは
多少の罪悪感もあった
心の中で唱えていた言い訳は、
「ボウリング場もお客さんが来なくて
きっと大変な思いをしているだろう
人が動かなければ、経済は動かない」
だった
久し振りに身体を動かすと、
心地好さがあふれてきた
長い期間、制限されていた生活
やはり、心に負担がかかっていたようだ
がんもそうだが、
今回のウイルスも、“免疫力”が要になる
私たちがん患者は、日々、
どれほど“免疫力”を考えているか...
たとえ感染したとしても
重症化させないために必要なのが“免疫力”だ
“免疫力”を上げるには、
しっかり食べ、よく寝、
適度に身体を動かし、趣味などを楽しむ...
などと言われている
が、今回のように制限された生活では、
病と戦うための免疫力も落ちるというもの
先日のボウリングは、
なんとなく、規則を破ったような、
そんな思いも残るが、
身体を動かした気持ちよさ、
そして久し振りに楽しめたことで、
確実に免疫力が上がったような気がしている
この時期、どこまで生活を制限すべきか、
正直、難しい
もう少し、我慢が必要だとも思う
が、“今”がきっと重要な時期なのだと思う
世界中の人たちが力を合わせて、
今、できること、
今、やるべきことを
ひとつひとつ
積み重ねていかなければならないと思うのだ――
ちょっと自慢してもいいですか
これだけ打ったら(スコアを出したら)、
そりゃあ、気持ちもいいよね...
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Source: りかこの乳がん体験記
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