決して“安い”とは言えないがん治療薬
私が受けたホルモン治療は、
抗がん剤ほど高額ではないが、
それでも5年間で...
計算するのもバカバカしくなる金額だ
当時の薬価は、
○LH-RHアゴニスト製剤(4週間タイプ)
1回投与 約15000円
○抗エストロゲン剤 1錠 約450円
(1964年の開発当初は約500円
現在は200円代?)
抗エストロゲン薬は
私が治療をはじめた当時、
すでに後発薬があったようだが、
処方箋には『変更不可』の文字と
主治医の印鑑がしっかりと押されていた
後発薬は安いものでは
先発薬の4分の1ほどの価格
金額だけを見れば惹かれる
しかも、5年も使う薬だ
総額を考えると心が揺らいだ
例えば風邪薬や、
ちょっとした内科の病気なら、
後発薬を使うかもしれない
が、“がん”となると、命に直結する
「後発薬は先発薬と成分は同じ」
と、言われていても、
専門家の間でも賛否が分かれているのも事実
慎重になる部分だ
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厚生労働省は、2015年9月時点で、
『2018年3月までに
後発医薬品の数量シェアを60%以上にする』
という目標を掲げていた
が、2013年9月の段階では46.9%
目標には届きそうにない
更なる普及のためには
医療機関での
積極的な取り組みが必要とされているが、
2015年3月の発表では、
『後発医薬品へ
不信感を持つ医療機関は、6割』
というデータが上がっている
当然のことながら現在では伸び悩み、
『2020年9月までの目標は80%』
と、されているが、
昨年、2019年9月の段階では76.9%
目標達成は厳しいようだ
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“後発薬”と言えば、使ったことがあるものは、
市販の風邪薬や鎮痛剤、外用薬...
というところだろうか
成分は同じかもしれないが、
錠剤は口の中に入れると
すぐに溶け出してしまったり、
飲み込みづらかったり、
直接、薬の効き目とは関係ないが、
パッケージが粗悪であったり、
使いづらかったりで、
結局、先発薬に戻すケースも多い
私の主治医は“先発薬”を処方してくれていたが、
あとで思うと、
「きっと、
製薬会社との兼ね合いもあるのだろうな」
そう感じた
スーツ姿の男性たちが、いつも
病院の待合室や廊下にたむろしている姿は
異様な光景だ
まぁ、きっと、私が、
「後発薬にしたい」
そう希望を伝えれば、
薬を変更してくれたのだろうけれど――
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Source: りかこの乳がん体験記
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