“患者様”。

“患者様”――

未だに慣れない呼称だ

クリニックなど小さな医療機関では、
「患者さん」と呼ぶことが多い

が、私の通っている病院は「患者様」

確かに“医療”と言えども、
今では、“サービス業”だ

がんともなれば、
入院、手術、治療、検査と、
かなりの金額を病院に落とすことにもなる

“患者=客”

そんな図式になるのだろうか

が、誰も、
病気になりたくてなったわけではない

私も、希望してがんになったわけでもない

“様”として大切に扱ってくれるのはありがたいが、
未だ違和感があるのも否めない

“様”がつくと、
なんとなく“偉い人”のようなイメージがある

手紙の宛名にも、“様”を書く

相手を敬う呼称ではあるが、
患者は敬られる立場なのだろうか...

余談ではあるが...

昔、医者のことを、
“お医者様”と言っていた人がいた

それくらい医師は、“偉い人”だった

  現に、偉そうにしていたっけ...

患者を大切に思ってくれるのはありがたい

が、“様”として崇められるより、

  いや、決して、
  “崇めている”わけではないのだろうが...

病院スタッフの方々が、
笑顔で接してくれる方が数十倍も嬉しい

心のこもっていない丁寧な言葉より、
患者は笑顔にどれほど救われれるか...

笑顔は周りをも笑顔にする

私もいつも笑顔を心がけよう――

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Source: りかこの乳がん体験記

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