出漁したのは、日本文化チャンネル桜の「桜丸」と地元漁船「恵美丸」で、乗組員はそれぞれ2人。この日午後8時過ぎから海保の臨検を受け、9時半ごろ出港した。
「恵美丸」に乗る砂川幸徳さん(55)は出港前に取材に応じ「尖閣周辺はいい漁場。中国公船は来ると思っているが、心配はしていない」と語った。22日に石垣島に戻る予定。
尖閣諸島沖での中国公船の領海侵入は6月8日以来で、今年11回目。
ところが今では、海上自衛隊の護衛艦ですら、尖閣周辺海域へは行っちゃいけないんです。政府から「行ったらアカン」と言われたのです。皆さん、尖閣は日本の領土やのに「何でやねん?」と思うでしょう? 困ったことですが、これは誰のせいかといいますと、民主党政権のせいなんです。民主党政権の時に「海上自衛隊は尖閣の周辺で行動するのを遠慮せよ」というお達しが出ました。これは報道されていませんから、私が現役ならば話せなかったことですよ。別に軍事機密事項ではありませんが、制服を脱いだから言えることです。政治家の中には「高橋は余計なことを言いやがって」と言う方もおられるかもしれませんが、私は知りませんよ。もう退職金も貰いましたから自由に話ができます(会場笑い)。
(魚釣島の写真を見せながら)これが日本青年社が建てた「魚釣島灯台」です。民間人が造った灯台で長年海図には出ていなかったんですが、今現在は正規の灯台として認められています。ここに石碑があって、船だまり用に掘られた長さが50メートル、幅が10メートルぐらいの水路がありますが、この辺りが物流の拠点だったといって良いと思います。ここが鰹節工場跡ですね。そして、ここに赤いシャツを着た人が写っていますが、実はこのおじさんたちは台湾人です。この写真は海自のP3C(対潜哨戒機)から撮った写真なんですが、10年ほど前に台湾の活動家が不法上陸した時のものです。
海上保安庁が尖閣の領海である12マイル(約22キロメートル)の中を、常時、4ないし8隻の巡視艇で守っています。どういう守り方をしているかというと、中国から来た監視船が日本の領海内に入ってくると、「済みません。出て行ってください」と、無線やスピーカーを使って話をします。それが、海上保安庁のやり方としての限界であり、最大であります。他に選択肢はありません。
素人の方でも「放水とか臨検拿捕(りんけんだほ)とかあるんじゃないの?」と思われるかもしれません。日本の漁船も結構、外国の公船に臨検拿捕されていますし、2010年9月には久場島で中国の漁船を海保の巡視艇が拿捕しました。「日本の領海に侵入したのだから、中国公船にも同じことを何でやらないのか? やったらええやん」と思うでしょう? ところが、海上保安庁法第20条では武器の使用についての規制が書かれています。そこには、「公船および軍艦を除く」と書いてあります。つまり、漁船などの民間船は拿捕できても、たとえそれが明白な違法行為を行っていたとしても、相手が外国公船や軍艦の場合には、海上保安庁は先に述べたような行為をやっちゃいけない訳です。
You
Tube映像など見ていただくとよく判ると思うんですが、尖閣諸島に台湾や香港の活動家が来た時に上陸しましたよね。あの時も台湾の巡視艇が付いて来てたんです。活動家の乗っている漁船に対して海上保安庁の巡視艇が放水していると、間にスッと台湾の巡視艇が入ってくるんです。そうすると放水の銃口を逸らして、巡視艇に当たらないようにするんです。当然、日本は法治国家ですから、たとえ誰も見ていなくても、相手が不法行為を行っていたとしても、公務員たる海上保安官たちは、やってはいけないことはやりません。法律に「やったらあかん」と書かれてますからね…。けったいな国ですよね。
アメリカも含めて他国の場合では、普通「コーストガード(沿岸警備隊)」と呼ばれますが、その職務権限を自主的に限定して警察権力のみに限定しているのは日本だけです。
Source: 身体軸ラボ シーズン2
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