それは、“大きなお世話”となる ~他人の病状には口を出さない方がいい~

がんになると、周囲から様々な“助言”をいただく

が、それは、
“がん”という病を知らないひとたちからのアドバイス

どこかで見聞きした、不確定な情報ばかりだ

「がんになった途端、
 たくさんの本をいただいて困惑した」

という人がいた

それは、

  ・手術は受けない方がいい
  ・抗がん剤はするな
  ・○○はがんに効く
  ・こうしてがんが治った
  ・○○を食べるとがんが消える

そんな類の書籍らしい

その人のことを思っての“親切心”なのだろうが...

もちろんその方は、
きちんと手術を受け、化学療法も終わらせた

母もそうだった

「がんに効くから」

と、高価なきのこ系の健康食品を
友人からいただいていた

もちろん、こちらから頼んだわけではなく、
相手からの“ご厚意”である

  結局その後、遠隔転移し、
  亡くなった訳だが...

遠隔転移をし、治療法がなくなったときも、

「都会の病院に行った方がいいんじゃない?」

と、母のことを思って言ってくれた人もいた

配置薬の営業マンが家に来たときは、
営業マンに自分のがんの話をしたのだろう、

「○○病院の○○先生、
 甲状腺に明るいから行ってみるといいよ」

そう言われ、

かかっている病院の主治医に話もせず、
勝手に、
“ルール破りのセカンドオピニオン”に行ったらしい

その時、母は、すでに甲状腺がんが遠隔転移し、
治療法がない状況

藁をも縋る思いで、助言通り、
その病院に行ったのだろう

“治療がない”ということほど、
無念なことはない

が、その病院は、がん治療はしていない

全くがんとは関係のない、循環器の病院だ

その日、たまたま“甲状腺に明るい先生”が
出張のため不在

看護師長さんが話を聞いてくれたそうだ

看護師長さんは、

「今かかっている病院に、
 “緩和ケア”というところがあるので、
 そこに行ってみるといいですよ」

そう言われたようだ

母本人は、

「優しい看護師長さんだった」

と、言っていたが、
結局、
かかっている病院に戻らなければならないことに、
少し不満気だった

それよりも私としては、

「なんてことしてくれたんだ...」

と、かかっている病院と循環器の病院に
申し訳ない気持ちでいっぱいだった

  母と一緒に住んでいたら、
  きっと止めたのに...

これらは、
“がん”という病を知っていたら...

“がん”がんという病を経験していたら、
きっとする筈のない“助言”

“がん”と言っても、人それぞれ

同じ部位のがんであっても、
がん細胞も違えば、
進行度も治療法も変わってくる

“がん”を知らない人たちは、
きっと、一括りに、
“がん”として捉えているのだろう

そして、自分ががんになって思ったこと

『他人の病状に口を出すものじゃない』――

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Source: りかこの乳がん体験記

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