食べるということへのチャレンジ。
これは、死ぬまで続く。
だって、食べることがみんな好きだから。
食べるには、
たくさんの『食べるぞ!』の願いを重ねていく必要がある。
まずは、ちゃんと座ること。
ベッド上?車椅子?食卓の椅子?
つぎに、頭の保持は、首の筋肉以外で。
そしたら、首の筋肉全部で、嚥下ができる。
こうしたポジショニングの次は、
食べるものの準備だ。そして食べ方だ。
まずは、量よりも質。そして、回数を重ねる。
根気という強い気持ちと『食べるぞ!』の願いが必要だ。
介助者の視線と、座る位置にも気を配る。
そして、介護者の気持ちの焦りにも寄り添っていこう。
根気がいる時、一人では頑張れないものだ。
ここで知っておくべきことは、
誤嚥は、必ずしている。ということ。
大切なことは、肺炎にならないように予防すること。
食後の発声や口腔ケア。
そして、何より重要なことは、
肺炎予防に、痰を出す作業。
体位ドレナージだ。
簡単に言うと、
体位交換・体位変換。
コロナ肺炎の治療でも、
聞かれた方がおられるかもだが、
腹臥位療法!ここまでできなくても、
半腹臥位!つまり、しっかりと側臥位!
吸引なんて危なっかしい。そんなことより、
愛情たっぷり『食べるぞ!』の願いのこもった体位ドレナージ。
こんな『食べるぞ!』の願いの重なりを、
毎回、そして、毎日、そして、生きている限り、
その人らしさを探し求め、ずっと挑戦だ。
ずっと『食べるぞ!』と願い、挑戦する。
そんなハードワークに、
一緒にチャレンジしてくれる患者さんとご家族に出逢えたとき、
めっちゃ幸せな気持ちになる。
そして、いつも以上に頑張ってしまう。
でも、本当に素晴らしく、彼らとの時間は楽しくなる。
ザイタク介護は、すごく苦しい。でも、やっぱり楽しい。
それが感じることができる、共有できる仲間を増やしていきたい。
今日は、そんなチャレンジをされている患者さんとご家族に出逢えた。
ほんとうに嬉しかった。
タナカのやりたいことは、
『終末期リハビリ』
やっぱりこれだと実感している。
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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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