空気。
誰もが当たり前に吸っているものです。
でも驚くほど大切です。
食事をとらなくても人は長い間生きていられますが、
呼吸で空気を取り込めないと
数分しか生きられません。
人が地上で肉体を維持し、活力を得るためには、
空気、
水
食事
日光、
大地
が必要です。
この中で最も活力を与えてくれるのが
空気です。
つまり深い呼吸です。
長く深い息は
長生きの秘訣です。
常にマスクをした状態では
生体は
充分な呼吸ができなくなるため
さまざまな弊害が
ゆっくりと
気が付かないうちに進行してしまいます。
私たちは空気を物質的な面からしか見ていません。
さらに物質的な面ですら、
まだ解明されていないことがたくさんあります。
私たちは呼吸によって
肺に空気を取り込み
絶えず血液を新鮮に浄化しています。
呼吸によって蘇った動脈血は
静脈血よりも
ややpHがアルカリ性となり、
酸素濃度は二倍以上になり。
二酸化炭素や炭酸ガス濃度は低くなります。
呼吸一つで
血液中の物質的組成は大きくリフレッシュされるのです。
呼吸は何よりも大切なものです。
熟練したヨギは、
呼吸法によって
空気中から生命エネルギーを取り込むと同時に
体内の細胞の活動を鎮めるによって
血液中の老廃物の蓄積を防ぎます。
血液中の老廃物がなければ
肺で血液を浄化する必要がなくなり、
それによって
呼吸を自然に停止することが可能となり、
呼吸が自然に止まれば、
心臓も休めることが可能です。
これはあくまでも高度なヨギのみにできることですが、
瞑想によるサマディの最中に呼吸が停止するのは、
このようなメカニズムによります。
もちろん
細胞の老廃物となりにくい清浄で少量の食事も大切です。
私たちもヨガの呼吸法を習うことが出来ます。
瞑想を始める前には、
呼吸法を取り入れることは必要不可欠です。
それは肉体のみならず
心の安定と活性化にもつながります。
ヨガでは、
空気には、
目には見えない、科学的に証明されていない
生命活力を含んでいて、
それを利用することが奨励されています。
呼吸と新鮮な空気を意識的に
そして合理的に取り入れることは
健康と若さにつながります。
最近では、
大気汚染が著しくなり、
多くの健康被害につながっているという論文が多く発表されるようになりました。
まだ日本には、
美味しい空気がとてもたくさんあります。
日光浴を意識している人でも
空気欲
はあまり意識していないと思います。
呼吸法を初めて最初に気が付くことは
疲労が軽減されることだと思います。
新鮮な空気がとても健康に良いことは
古今東西よく知られていました。
1700年代の英国の医師は、
結核に罹った子供たちの治療に新鮮な空気と日光を利用しました。
1800年代にクリミア戦争の兵士の看護に従事したフローレンス・ナイチンゲールは、
病気の人に
新鮮な空気と日光が必要なことを見出しました。
ナイチンゲールが赴任した当時の
収容された兵士の死亡率は40%でしたが、
新鮮な空気と日光を取り入れた結果
6ヶ月後には
死亡率が2%にまで激減したのです。
ナイチンゲールは
新鮮な空気の大切さを強調しています。
「私のこれまでの看護経験から言えることは、
病気の人にとって大切なのは新鮮な空気、
そして次に必要なのは光です。
その光は、直射日光であることが大切です。」
この考えは、今でも同じです。
WHOが発表したガイドラインでは、
医療施設での感染リスクの減少のために
自然換気による新鮮な空気の循環が提唱されています。
昔、
英国国防省である実験が行われました。
生物テロ対策の実験の一つです。
大腸菌を付着させたクモの巣を2つの群用意しました。
一つの群は、外気にさらします。
もう一つの群は、箱の中で閉めきった環境を作りました。
太陽光による殺菌作用を除外するために
実験は夜間に行われました。
その結果、
外気にさらされた群の大腸菌は、
2時間後にはほとんどが死滅していました。
一方で
閉めきった箱の中の大腸菌は、生存していました。
これは
新鮮な空気の中に、
殺菌作用があることを示しています。
さらに
別の実験では、
閉めきった室内に置いた植物と
新鮮な空気がある外に置かれた植物では
生育に大きな差が出たのです。
新鮮な空気にさらされた植物の方が
より元気に発育しました。
私たちも
少なくとも朝起きた時と夜寝る前には
外の新鮮な空気を深呼吸する習慣をつけたいものです。
さらに
余裕があれば
さまざまな呼吸法を試して
自分に合ったものを選んで実践することが望ましいと思います。
ひかたま:瞑想の準備1の章に
瞑想前の呼吸法について書いておきました。
参考にしてください。
ここに一部抜粋しておきます。
息を吐くときは、体の汚れたエネルギーも一緒に出してしまうイメージで行うといいでしょう。
吸う時には清浄な光のエネルギーを体の隅々まで浸透するように意識します。
必ず鼻から吸います。
最初のうちは、意識は上唇の上あたりに意識を固定するといいかもしれません。
通常は、
意識は眉間の少し上、
第三の目のあたりに集中します。
ゆっくり8を数えながら鼻から息を吸いこみます。
ゆっくり8を数えながら息を止めます。
ゆっくり8を数えながら息を口から吐きます。
これをしばらく続けましょう。
数える数字は、8よりも長くてもいいと思います。
自分の最も快適なペースを見つけてください。
吐いた後の
吸い始めるタイミングは自然に任せますが、
その間の短い無呼吸状態をしっかりと意識してみてください。
これを
12回行います。
次に
同じように
この時に、
足の先から頭の上まで、吸気と共にゆっくりと下から筋肉に力を入れていきます。
力を筋肉に保持したままです。
この時に頭の先から
下に向けて
力を抜いていきます。
これを6回行います。
そして、
その後は
自然な呼吸に切り替えます。
意識しないで、楽な呼吸。
目は閉じて、引き続き、
意識を眉間の少し上に集中して、
眉間を通して見ているイメージを作ります。
そして瞑想に入ります。
日常から呼吸を大切にしましょう。
今日もありがとうございます。
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Source: ひかたま(光の魂たち)
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