【醤油に抗ウイルス成分】4月28日・米ミズーリ大:ヤマサ醤油の研究員のセレンディピティ。2001年、醤油中の香り増強成分が抗ウイルス薬とその構造が似ていることに気づく。どちらも逆転写酵素を阻害することで、RNAウイルスの増殖を抑制・・・http://t.co/oOWUE8ONwu
— サイエンスあれこれ (@sarekore) May 9, 2014
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殺菌力
昔から魚や肉をしょうゆに浸して保存する知恵が伝えられてい ます。これはしょうゆに強い殺菌力があることを、人々が体験的に知っていたのだと思われます。江戸前鮨にある「づけ」などはよい例ですね。
実験で、しょうゆに食中毒菌の一定量を入れ、室内に放置しておいたところ、早くて30分程度で菌が死滅したという報告があります。しょうゆが間接的にでも食中毒を防ぐはたらきがあることは事実のようです。
しょうゆの殺菌力は、乳酸と、適度な塩分による浸透圧の作用、 酸性pH、アルコールなどが総合して発揮するものといわれています。腸管出血性大腸菌「O157」 は、しょうゆの中では増殖しないということも報告されています。
抗腫瘍性
研究開発本部でのこれまでの研究により、日本の醸造しょうゆの特徴的な香りは酵母によってつくられる、略名HEMFという物質であることがわかっています。一方、HEMFはその後、海外の大学との共同研究により、胃がんに対する抑制効果があることが見いだされました。
研究方法は発がん性物質として知られる「ベンツピレン」を用い、ネズミにHEMFを含むエサを与えた群と普通のえさを与えた群で、胃がんの発生率を比較しました。その結果、HEMFを与えたネズミの胃がん発生率は、普通のえさを与えた群の約3分の1に抑えられました。
これも、しょうゆのパワー、不思議な力の一つといえるでしょう。
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Source: 身体軸ラボ シーズン2
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