限局性恐怖症。聴覚過敏症。

きのうのがんサロン

新型コロナウイルス感染防止のため、
窓を開けての換気

もちろん、対しているドアも開けっ放しだ

きのうは風がとても強い日だった

開けている窓からゴーゴーと、
ものすごい音が入ってきた

そして反対側の廊下からは、
子どもの鳴き声...

耳に届くその大きな音に違和感を持った瞬間、
それはやってきた

そう、あの発作的な症状――

このような症状に襲われるようになって、
もう何年になるだろう

子どもの頃から大きな音が駄目だった

乗り物にも弱かった

花火は観るのはいいが、
幼い頃、あの大きな爆発音に大泣きしていたらしい

なので、いつも父が私の耳をふさいでくれていた

車に乗っていても、
振動やタイヤがアスファルトに擦れる音、
エンジン音、車窓を走る景色...

そんなのも苦手だった

飛行機内のエンジン音も、
モーターボートから見る水面も、
あの発作的な症状が現れる原因だった

...そう、今思えば――

大人になっても、
何年かに1度、そんな症状が現れていた

が、それがなんなのか、わからななかった

顕著になってきたのは5年ほど前

最初に気づいたのは、
ショッピングセンターや家電量販店の2階や3階で感じる、
小刻みな“揺れ”だった

これまではなんでもなかった

が、その日、それは突然現れた

確かにその日、体調はよくなかった

発作は、
いくつかの状況が重なったとき、強く出るようだ

「ボウリング場でこんなことになったら、
 もうボウリングできないだろうな」

そう思っていた

が、ボウリング場は揺れない
 
だから大丈夫だった

そんなボウリング場でも発作が起きるようになったのは、
もう半年以上経つだろうか

最初は、
隣のレーンで投げているおばさまたちの、
「ドン」「ドン」と投げるボールの音だった

気づけば、
おばさまたちの話し声さえも耳障りになっていた

その後も、ボウリング場が混雑してきたときの、
機械が一斉に動き出す大きな音

そして、若者がわいわいと騒いでいる声

ドスン、ドスンと投げるボールの音...

居ても立っても居られない状況に、
気が狂いそうだった

そんなこんなで、最近は、
ボウリング場で発作が起きたとき、
耳栓をするようにしてみた

周囲の音は聴こえては来るが、
直接的な音は遮られる

が、乱れた心と身体は元には戻らない

なんとか投球に集中しようとしても、
上手くは投げられない

そして一度そのような状態になると、
体調も戻らない

つらくて苦しくて、
でも逃げ場がなくて、

「鎮静剤でも打ってほしい」と思う

眠らせてもらった方が、よっぽど楽だ...

この数か月、ずっと体調が悪いままだ

いつ発作が出るかわからない

もうどこへも行けない

がんになるとストレスが大きすぎて、
うつ病になる人が少なくない

私はきっとうつではないが、
このような症状に陥ってしまう人は、
ほかにいるのだろうか...

  私がうつ病になったら、きっと母は、

  「あんたは弱いね」となじっただろう

  「なにやってるの。もっと頑張りなさい」

  そう責めただろう

  そんな母の声が、聴こえてきそうだ

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Source: りかこの乳がん体験記

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