オバサマたちの噂話。

「あの人がどうした」
「この人はこうだ」

...と、
女性はなにかと噂話が好きな人種だ

これが、“がん”となると、
病気に対しての知識がないがために、
オバサマたちの“噂”は
とんでもない方向に独り歩きをはじめる

たとえば――

私が乳がんをした数か月後、
ご近所のおねえさんが乳がんになった

私はこの街の病院で手術を受けたが、
当時、“センチネルリンパ節生検”は保険適用外

その病院は自由診療は行っていないため、
当然のことながら、
センチネルリンパ節生検もやってはいない

経済的に余裕のある人たちは、
“センチネル”をやっている都会の病院へ
手術を受けに行っていた

そして、そのおねえさんも都会の病院に移った

おそらく、“センチネル”を受けるため

が、近所のオバサマから回ってきた噂話はこうだった

  「あの人、都会の大きな病院に移ったんだって。
   この街じゃ手術できないらしいよー」

それは、即ち、

“すでにがんが進行し、
 手の施しようがなくなっている”

という憶測である

 

きっと私も、

「若いからね~。 進行も早いんでしょう?」

そう言われていたのだろう

「自分の知らないところで
 何を言われているんだか...」――

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Source: りかこの乳がん体験記

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