さあ、みなさんご一緒に!!!

医療機関

玉手箱研究会もピンコロ4劇も、

新年は、『非開始と中止』がテーマだ。

 

『非開始と中止』って、一体何だ?!

 

このテーマは、なかなかハードルが高いが、

是非とも、市民さんとともに、取り組みたい。

 

玉手箱研究会ライブ配信まで、約40日

ピンコロ4劇まで、約70日。

この間に、

もう少しみなさんとおしゃべりしながら、

考えていこう。

 

ちょっと考えてみて欲しい。

できるだけ簡単に話してみる。

 

 

例えば、

 

 

80歳の親父さんが、家の玄関で、

金曜日の夜に、つまずいてコケました。

救急車で病院に運ばれ、レントゲン検査をしたところ、

右大腿骨頸部骨折と判明しました。

 

手術が必要です。

そのため入院となりました。

コロナの検査や術前検査が、色々あるので、

手術は1週間後に決まりました。

手術の説明や同意書等は、土日を過ぎて、

3日後に、主治医から説明することになりました。

 

食事も、いつもとは違う環境で、

病室で一人で食べるため、

いつもより、早食いをしてしまいがち。

 

土曜日の夜に配られた食事が、

たまたま、おいしい食事だったので、

勢いよく食べたせいもあり、

喉にご飯を詰めてしまいました。

 

入院中ですので、

もちろん、意思確認をする間もなく、

緊急に救命措置が行われました。

具体的には、気管内挿管(喉に管を入れる処置)と心臓マッサージです。

救命措置の甲斐もあって、一命は取り留めました。

 

意識はあるようなないような、

でも、握手をすると、握り返してきます。

人工呼吸器は、使っているのですが、

なんとか自発的な呼吸(人工呼吸器が必要ない呼吸)も出現してきました。

 

しかしながら、まだ完全ではありません。

1週間ほど経過してきたため、

気管切開が必要であることを医師から告げられました。

 

2週間ほど経過したのですが、

経口摂取再開までは至らず、

医師から胃瘻造設を勧められました。

 

3週間ほど経過したら、

急性期病院での入院継続は難しく、

療養病棟への転院を勧められました。

 

 

ここまで、あれよあれよと、来てしまいましたが、

ふと、親父が言ってたことを思い出しました。

 

オレは絶対家で死ぬ。

畳の上で死ぬんや。

なんかいろんな管をつけることになったら、

ぜーんぶせえへんからな。

これだけは、お前ら覚えといてくれよ。

 

基本、呑兵衛の親父は、

いつ何時なにかが起こることは、

百も承知だぜ!!!

みたいな生き方の人間でして、

今の状況は、全く希望に反している状況であることは一目瞭然。

 

そんな親父の傍で暮らしてきたお母ちゃんは、

どんなカッコでも生きといてほしいねん、お父さんには、、、

と泣いてばかりになっている始末。

 

さてさて、息子はどうすれば良いのでしょうか?!

 

1.療養病棟へ転院し、その後も長期入院できる場所を探していく。

2.親父の希望通りに、お家につれて帰る。その際、すべての管は抜いて帰る。

3.、、、、、

4.、、、、、

 

 

『非開始と中止』

これは、すべての市民さんに起こり得ることであります。

そして、患者さんのリビングウィル、

つまり、患者さん本人の希望、

これを常に尊重できるはずの日本において、

必ず知っておかなければいけない考え方なのです。

 

さあ、まだ時間はあります。

みんなで考え、共に学びましょう。

 

きっと、その先には、

ほんとうの意味での、

コロナと共存できる社会が来る。

そう夢見ていますし、

必ずたどり着きたいと思います。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

 

玉手箱研究会ライブ配信まで、あと39日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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