『鬼滅』の描写で興味深いと感じたのは、顕在意識の“まわりに”、通常は知覚し得ない領域、いわば“潜在意識”があり、この領域のなかに当人のとってもっとも大切な“核”が存在する、という部分でした。
一般的には、顕在意識は、人の意識の表層にあって、その奥底に、本人さえも知らない“潜在意識”がある、として説明されるかと思いますが、顕在意識のまわりに潜在意識が取り巻いている、という描写が、より大衆向けに分かりやすくという目的のためかもしれませんが、違和感は感じつつもなかなか面白いなと感じました。
さらには、わたくしが興味をもったのが、この潜在意識のなかに存在するとされる“核”です。
映画では、主人公含めた各々の“核”を壊そうと、登場人物たちが夢のなかに入り込み、潜在意識のなかにある“核”を捜索するのですが、核を壊せば、人はいとも簡単に滅びてしまうから、ということでした。
なるほど、核は、“急所”という感覚でしょうか。
たしかに、霊的な物事をするにも、この“核”という感覚は欠かせないもので、現実的には実存しない霊に対しては、なにが本当に要(かなめ)なのかを探っていくことはよくあることです。
わたくしも、以前はよく霊山などへ、いわゆる霊能修行を積んでいたのですが、木々の生い茂る鬱蒼(うっそう)とした場において、神仏よりの課題がその都度出されておりました。
勿論、課題の対象は、その場にいる“霊魂”に対してです。
靄(もや)に包まれた静寂の空間で、見渡す限り周りは木々ばかりです。神仏のおっしゃることはわかるけれども、一体どうやってこの場を打開(解決)しようかと、一人悶々と悩みました。
ですが、その、静寂の場を構成するエネルギーのなかで、微妙に異なる空気感などを感じ取り、そこに目がけて全神経を集中していくことを、自身で次第に会得(えとく)するようになりました。
そうしますと、やがて目前の霊魂たちの状況が明らかになり、神仏より降ろされた課題をおこなうことができたのです。
これらの修練を重ねることによって、ごく自然と、その後の霊視鑑定にても、ご相談者の“核”を見い出せるようになりました。
現時点での、ご当人を取り巻く諸々の状況はとても大事ですが、それはある意味、現象界に則る、ある一面とも申せます。
つまりは、それらをもたらす“発端”が、必ずや存在するのです。
その方こそが持つ性質、命の目的(今世の使命)を見い出していくことこそが、万事において助言をさせていただくうえでは何よりも欠かせません。
よくよく考えてみれば、この世は、勉強や仕事なども含め、生活の諸々に関して“核心”をどのように、あるいはどれくらい突くことができるかによって、限りある人生のなかで、そこから得られる物事、成果は少なからず変わってくるかもしれません。
時代はとどまることを知らず、今なお刻々と進んでまいります。
ですが、そういった流れのなかでも、わたくしたち人間という生命も、そして地球、あるいは宇宙でさえ、けして変わることのない、むしろ、それが中心(中核)という物事は厳然と存在いたします。不変の真理、とも言うべきでしょうか。
それならば、変化というものに対しては、闇雲に乗じるべきではありません。
諸々の存在のもっとも根元的な物事こそは、どれほど時代を経ようともけして色褪(あ)せることはなく、むしろ現在のような変容激しき不安のさなかにあっては、わたくしたちと、それを取り巻く物事の“核”を見逃さない(大切にする)という気持ちは持つべきと、わたくしは強く思います。
もちろん、物事の核心を得ることは、けして容易ではありません。
そして、もしそういった、人の命は元より、世界の行く末を左右するような“核”(要)をすでに掌握している(関わっている)のであれば、尚更、それらを司る(それらにたずさわる)者はけして悪用してはならぬのです。
この世は益々、一人ひとりの “正しいことを正しく考え、正しくおこなえること”が求められる時代になるでしょう。それほど、すでに“肝心なこと” 人や物事の存在自体を左右するような“核”を、こうしたアニメを通じても、広く知れ渡るような時代になったのですから。
それでも人は、これまでの人生の辿り方、あるいは目前の物事に対しての心向き(癖)などもあって、“核”(核心)を見失う(核をなかなか見い出せない)こともあるでしょう。
その迷いのさなか、わたくし自身、縁をいただいてお会いした方々の、ご当人こその“核”と、それにちなんだ生き方のコツについてを、鑑定を通じ少しでもお伝えすることで、皆様が安心のなかで益々輝いていただくことにお役立てできればといつも願っております。
(次回⑤へ続きます。)
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Source: 神々からのメッセージ
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