海外に依存する日本の伝統

日本のお正月
といえば
御節料理

通称おせち
です。

神様にお供えする御節供(おせつちく)というものがありました。

神様に
その土地で収穫されたものを神前に捧げて報告し、
感謝する習わしです。

それが
江戸時代になって庶民のお正月に拡がっていったことが
今のおせち料理の原型のようです。

おせち料理は
しだいに
山海の御馳走を加えて豪華になっていったようです。

お正月には
かまどの神様を休めるために
保存の効く料理となり
めでたさを重ねるために重箱に詰められました。

おせちは
お正月の日本の伝統となっています。

ところが
この伝統を支えているのは
今や
海外からの輸入食材になってしまいました。

いま
数の子が高騰し始めています。

日本の伝統なのに
ほとんどの数の子は海外から仕入れるようになってしまっていたのです。

数の子は
ニシンの子(二親の子)であり
子孫繁栄を願う縁起物として
おせちには欠かせない存在です。

かつては
数の子は
北海道が主産地でした。

ところが
今は
主産地は、アラスカやカナダ、ロシアです。

日本では
もはやニシンが十分な量を捕れないのです。

日本で流通している数の子の90%は
海外で捕れたものを冷凍し
輸入品として手に入れています。

ところが
今年は
コロナ騒動で
海外の漁が減り
また季節労働者に漁をさせる大きな漁業会社は、
コロナの集団感染を避けるために
労働者を減らしました。

これに加えて
日本はかなり低い価格で取引を強行していたため
カナダの大手漁業会社は
ニシン漁から完全撤退し日本との数の子取引を終了するなど
さまざまな要因が重なっている状況です。

今のところ
良い兆しは見えず
このままでは
近い将来おせち料理から
数の子が消えていく可能性があります。

子孫繁栄の象徴としての
数の子が
消えていく・・。

今の時代
なんでも海外から安く当たり前に手に入る
という今までの常識は
簡単に崩れてしまう状況です。

それは他の食材も同じこと。

今こそ
地産地消をしっかりと復活させることが必要ではないでしょうか。

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Source: ひかたま(光の魂たち)

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