ほぼ毎日毎日、人生会議の繰り返し。
そんなことは、医者になって、
60歳の乳がんの患者さんが、
深夜、執刀医ではない研修医の僕に、
『チクビをどうするか』を、
相談してくれたあの日から、
ずーっと毎日毎日、やっている。
明日、朝一番にワタシ、手術なの。
手術の術式、まだ悩んでるってこと、
執刀医に聞けなかった。
チクビを残すかどうか。
こんな話、執刀医には聞けないわ。
先生になら相談できると思って。
どう思う、チクビ?
そこから2時間、彼女の病室のベッドに、
並んで座って、あれやこれやと話し込んだ。
旦那さんとの出逢い、育てた子どもたちのこと、
介護で姑を看取った話、等々、
時には泣いて、時には笑って、
あっという間の2時間だった。
先生、ワタシやっぱりチクビはあきらめるわ。
子どもたちの子供の世話をする未来が欲しいから。
今でも、
あの深夜のチクビ相談のことは、
はっきりと覚えている。
あの深夜から、ほぼ毎日毎日、
僕は人生会議をしてきた。
患者さんとともに人生会議をしてきた。
人生会議って名前じゃなかった頃から。
患者さんが教えてくれた、
生きるということ、死生学。
その死生学に、毎日取り組んできた。
さあ、今日も、人生会議してこよう。
患者さんとともに『生きる』に取り組もう!
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そして、
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映画『痛くない死に方』公開まで、あと45日。
追伸:
そう言えば、あの深夜より、もっともっと昔に、
こんな事やってたわ。あんまり進歩ないね、俺達って(笑)。
Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」
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