『“がん告知”運動』 ~“がん宣告”から“がん告知”へ――~

  【宣告】とは――
    ○(公に)告げ知らせること
    ○裁判の言い渡し
      例)・無罪を“宣告”する
        ・死刑を“宣告”する
        ・破産を“宣告”する

  【告知】とは――
    告げ知らせること
    通知すること

その昔、“がん”は“死の病”と恐れられていた

『がん宣告』と言われていた時代だ

本人には病名を隠し、
有効な手立てもなかった

まさにがんは“死の宣告”

胃がんの患者が
“胃潰瘍“”と本人に伝えられていた話は
私も耳にしたことがある

私の乳がんがわかった14年前

当時すでに、
『がん宣告』から『がん告知』に変わりつつあった

それでも人々は、
「がん宣告」という言葉を使っていた

がんになった私からすれば、
他人から「がん宣告」と言わると、
どれほど重く感じたか...

まさに、「ガーン!!」という衝撃である

“告知”と言われるようになったのには、
『がんは治る病気になってきた』ことが挙げられる

そして、

  ○治療がはじまるれば、
   患者本人に隠し通せないこと

    化学療法をすれば髪の毛も抜ける
    吐き気もする

  ○情報化社会になり、隠し通せない

  ○「一緒に闘っていきましょう」という、
   医療者側と患者との協力

などが理由にあるようだ

...が、哀しいことに、未だメディア等で、
目に、耳にする『がん宣告』という言葉

“宣告”と聞くと、やはりドキッとするものだ

「もう治らない」
「死ぬかもしれない」

そんなイメージが先行する

“告知”という、希望が見い出せそうな言葉に
統一してもらえないものか――

  そんな思いを、
  過去にもここに記したことがある

  が、
  あれからあまり変わっていないように感じてならないのだ

  『“がん宣告”から“がん告知”運動』しよう...っと――

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Source: りかこの乳がん体験記

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