「乳がんブログなんてやらなきゃよかった」と、思った日――。

もともと私は、ほかの人たちのブログは読まない

...ということは、以前から言ってきた

“ブログも読んだことがないのにブログをはじめた”

そんな経緯を持つ人間は、私くらいなものかもしれない

私がブログをはじめた理由――

それは、もう何度も語ってきたので割愛しよう

「ほかの方たちのブログを読まない」

...と言っても、
ブログをやっている以上、どうやっても目に入ってくる

このブログは『乳がんブログ』だ

同病の方や、
部位が違うが同じ“がん”という病と闘っている方...

そんな方たちのブログが、いつも私の近くにある

開いてみなくても、
記事タイトルが目に飛び込んでくるのは必然である

中には、2週間...1か月...それ以上、
更新されていないブログがいくつも存在している

その方たちの記事タイトルを見ているだけで、
どの程度病状が進んでいるのか、
ある程度推測ができてしまう

「怖くてブログを開けない」という思いと、
「心配で読んでみたい」という気持ちの葛藤が生まれるのだ

更新が止まったまま数年が経過しているブログもあれば、
友人やご家族が訃報を伝えているブログもある

なんだか切ない

“死”という現実を知らない方がいいのか、
それとも、それを受け止めた方がいいのか...

「亡くなった」と想像ができても、
「どこかで生きている」と、希望を抱きたい思い...

昨夜

しばらく止まっていたブログのタイトルが、
新しくなっていた

そして私は、
そのブログを開いてしまったのだ......

がんに罹った奥様の状況を綴っていたのは、旦那様だった

切ない現状...

どんな思いで、旦那様がこのブログを綴ったのか......

「ブログなんて、やらなきゃよかった」――

ブログをやっていなければ、
こんなに悲しくつらい現実を目の当たりにすることもない

枕を涙で濡らしながら、はじめてそんなことを思った

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Source: りかこの乳がん体験記

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