おはようございます。
本日は樺沢紫苑先生の『アウトプット大全』の書評です。
ビジネスの世界において、プロセスももちろん重要ではありますが、最終的に最も評価されるのは成果産物であることに間違いありません。
つまり、いくら優れた知識を数多く身につけている方であっても、なにかを生み出されなければ社会的には評価されにくいということです。
私自身もブログを始めてから約4年になり、毎日アウトプットし続けることの重要性は身にしみて実感しています。
普段から努力していろいろ勉強しているのに、どうも他人に評価されないという悩みを抱えている方にぜひ読んでほしい一冊です。
【書評】樺沢紫苑『アウトプット大全』を読んで知識よりも体得を目指す習慣を作ろう
本書の内容をまとめます。
1) 知識よりも体得を目指すことが重要
2) インプットとアウトプットの黄金比は3:7
3) 常にアウトプットを意識しながらインプットする
4) インプットした知識をできるだけ早い時期にアウトプットしてフィードバックを受ける
以下、1つ1つ掘り下げてみていきます。
1. 知識よりも体得を目指すことが重要
知識というのは本を読んだり講演を聞いて「分かっている」だけでは意味がなく、それを実生活に活かして初めて価値が出ます。
知識よりも体得が重要、つまり「知っている」ではなく「できる」を目指すべきということになります。
このことを常に意識していないと、いろいろなことを知っているけれど実際には何もできないただの物知りな人になってしまうわけです。
さて、知識から体得へ移行するうえで欠かせないのがアウトプットです。
アウトプットをすることで他者からフィードバックをもらい、それを次に活かして改善を重ね、アウトプットの質を向上させていくという良い流れを確立できれば勝ちです。
私もブログを通じて常に情報発信をし、読者やフォロワーの方からフィードバックをいただくことで、毎日大変刺激になっています。
厳しいご意見をいただくことも時にありますが、誠にありがとうございます。
2. インプット:アウトプットの黄金比は3:7
樺沢先生は、「インプット:アウトプットの黄金比は3:7」であるとおっしゃっています。
この「3:7」という数字自体にどれくらい意味があるかは分かりませんが、要はアウトプットの機会を増やすことを常日頃意識して生活しましょうという意味だと捉えています。
というのは、インプットは受け身でも可能ですが、アウトプットには能動性、エネルギーが必要だからです。
脳は楽したがる性質を持っていますので、日常的に意識していないとインプットだらけで実際には何一つ身についていないという状態になります。
例えば、一日中テレビや動画をだらだらと見続けるというのは、そこから何を得たいかが明確になっていない場合、大変はただの時間の無駄になることが多いです。
もちろん、娯楽として楽しむ分にはOKですが、ビジネスに活かそうと思えば常に自分にとって重要な部分はどこかを意識しながら見る必要があるでしょう。
3. アウトプットを意識しながらインプットする
普段からアウトプットを意識しながらインプットすることを心がけることで、インプットの質が向上します。
具体的には、日常生活でなんらかの気付きがあった場合、すかさずメモをとる習慣を身につけることをおすすめします。
アイデアというのは、全くのゼロから生み出されるということは少なく、ほとんどは既存の知識の組み合わせによって生まれるものと言われています。
そして、ふと頭に浮かんだ事柄というのは、その瞬間に記録しておかないと頭の中から一瞬で消え去ってしまいます。
よって、何かがふと頭に思い浮かんだ時、それが将来大きなアイデアにつながるかその時点では分からなかったとしても、簡潔に記録しておくことをおすすめします。
この場合、事細かにメモをとる必要はありません。
後から自分が読んだ時に思い出せれば十分ですので、ぜひやってみてください。
4-1. インプットしたらできるだけ早期にアウトプットする
何か知識をインプットしたら、できるだけ早い時期に一度はアウトプットする癖をつけましょう。
それにより、知識の定着率が断然変わってきます。
最も手っ取り早いのは、自分が学習したことを他人に話してみることです。
相手に話すためには自分の頭の中で知識が整理されていなければなりませんから、その過程で生きた知識に変換されます。
人に話すこと以外では、ブログやSNS、Youtubeなどを通じてアウトプットするのもよいでしょう。
即座にフィードバックが得られる媒体を利用するのがよいと思います。
4-2. フィードバックを受けてブラッシュアップする
自分ひとりであれこれ考えたり悩んでも全く結論が出なかったことが、人に相談したら即座に解決したという経験は誰でもお持ちだと思います。
100点満点を目指しているとキリがありません。
完璧主義を捨て、60-70点くらいの作品ができあがったら早めに世の中に出してフィードバックを受けることが重要でしょう。
フィードバックを受けることで改善点が明確になり、あとは浮き出された問題点を解決するために全力を注ぐだけでよくなります。
これを自分ひとりの力でやろうとすると、自分ではここが本質的な問題と思っていた箇所が、実は他の人にとっては取るに足らない問題であったというずれが生じる可能性があります。
最優先で解決する問題を見誤っていては、そこにどれだけ時間や労力をかけても意味がありません。
致命的なミスを防ぐため、早めにフィードバックを受けることを日頃から心がけましょう。
まとめ
本日は樺沢紫苑先生の『アウトプット大全』の書評でした。
毎日努力していろいろと勉強しているにも関わらず、なかなか評価されないと悩んでいる方にはぜひおすすめの一冊です。
【おすすめ本】
樺沢紫苑先生の本は、以前に『ブレインメンタル強化大全』を紹介しています。
こちらは健康的な生活習慣の土台を固めるための初めの1冊として大変おすすめです。
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Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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