先生、なんでマスクをしているのに風邪引くの?

内科医
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こんな会話が診療室で聞くことができます。
これは風邪の本質を現代医学が示していないからですね。

葛根湯は漢方での風邪の代表的な薬ですが…
この葛根湯は表裏バランスの是正をしようとしています。
多くの漢方処方を比較検討して出てきた図は…
皮膚と腸のアンバランスが風邪の本体だからです。

風邪の機序について

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(クリックにて拡大ができます)

この様に身体は皮膚と消化器系を見てみれば…トーナッツ型になっています。
この様な捉え方をする「トポロジー」という学問が出来ています。
葛根湯の気剤は桂枝と大棗です。
桂枝は皮膚などの表の気剤であり、大棗は小腸の気剤です。

このことから考えれば…皮膚と腸は強い相対性を持っていると推測できます。

次に気温差が強い時に風邪が多いことです。
気温差は直接的に、皮膚の温度の変化に結びつきます。
一方の腸は身体内部にあり、一定の温度を保とうとします。

このバランスが崩れた時が風邪を引くことになります。
それはウイルスでも細菌でもありません。
このバランスが崩れた時にウイルス感染や細菌感染の症状が強く出る!

それが風邪であって、ウイルスや細菌が主原因ではなく
皮膚と腸のアンバランス性が風邪の発症につながり、
また、皮膚と腸のアンバランスがあるときに
細菌感染やウイルス感染の顕性化が起きるということだけです。

身体のバランスが良いときには、ウイルスや細菌がいても顕性化しません。
この2つの要因から風邪が起きると言うことを漢方医学は指摘しています。

予防について

「じゃ~先生、どうすれば良いの?」と聞かれるののですが
そんな時に話すことは「身体の余裕を作ること」と話します。
ある程度のアンバランスでも余裕があれば、大きな症状は起きません。

このため日常生活において…
「自分自身の時間をもって、本来の自分の姿になれるものを持つこと」
「楽しいと思えることを持って、精神的に疲れさせないこと」
そんなことを話します。

抗生剤投与について

自分は抗生剤投与を比較的積極的に行います。
風邪の時には皮膚と腸のアンバランスから、腸内細菌叢は異常になっているはずです。
この是正のために、抗生剤投与で腸内細菌叢を一時殺菌することも大切では?と
思うからに他なりません。

ウイルス感染者数の推移

それはウイルス感染でも同じだと感じています。
ウイルス感染の顕性化も気温差が強い時に顕性化しやすいだけだと考えています。
いつも同じ割合で感染しているものの、気温差が弱いときには顕性化しないだけ。
気温差が強い時に顕性化するから、ウイルス感染の症状がでるだけ!と推測しています。

PS: やっぱり飛行機が好きなんだよなぁ。。。


Source: 病気って…なぁに?

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