神の詩 第一章第十節

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神の詩 第一章第十節

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「ビーシュマが率いるわが軍は強大であるが、ビーマが率いる彼等の軍は貧弱である。

(十)」

ドゥルヨーダナは、
両軍の強さの比較をしています。

双方が戦争の準備を始めた時、
真理と正義は
パーンダヴァ兄弟側にありました。

そのため道徳を尊重する一、二名の王はアルジュナ側に味方しましたが、
膨大な数の人々は権力が強いドゥルヨーダナ側に
盲目的に加担しました。

ドゥルヨーダナ側の軍隊は、
十一アクショーヒニとクリシュナから譲り受けた無敵の軍隊。
アルジュナ側の軍隊は
七アクショーヒニとクリシュナとなりました。

(アクショーヒニは武力を示す単位であり、
1つのアクシューヒニとは、
兵士109,350人、馬と騎手65,610組、象と象に乗った兵士21,870組、戦車と乗り手が21,870組)
そして、
ドゥルヨーダナ側には最も経験が豊富で実践経験も多い老将ビーシュマが指揮を執り、
一方で
アルジュナ側は勇敢ではあるものの実践経験では劣るビーマが指揮を執っています。

二元性の世界では、
常に競争心が起こります。

人はどんなものでも比較したがり、
優劣をつけたがり、
勝ち負けにこだわります。

これは
さらに分離感を強めてしまいます。

人は、
比較や競争をすることにより、
争いが絶えず、
その結果、
不幸を作り出します。

一人一人の個性を尊重することなく、
たった一つの側面で争い、
優劣をつけたがるのです。

走るのが速いチーターが
亀の走りに優越感を抱くでしょうか?

クマがウサギに
力を誇示することがあるでしょうか?

そんなことはありません。

それぞれの生き物、
そして
人も一人一人独自の個性があるのです。

それを比較し、
優劣をつけることは有害でしかありません。

「ビーシュマが率いるわが軍は強大であるが、ビーマが率いる彼等の軍は貧弱である。」
これは
物質界目線で見た時の
人の心の中を表しています。

通常の人の心の中では
圧倒的に物質界の力が勝っているかのように見えます。

そして
「音」による開戦の始まりが告げられます。

バガヴァッド・ギーターでは、
音は心の音やエネルギーや霊的中枢の音を暗喩しています。

この部分に関しても、
特に「音」に関しては深い意味が隠されています。

明日は
「そこで、あなた方は全員で各部署を固め、何としてもビーシュマを守れ。(十一)」

これを内観しておいてください。

光の魂たち 植物編 人の霊性進化を見守る植物たち
森井啓二
きれい・ねっと
2018-11-11


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Source: ひかたま(光の魂たち)

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