――きのうのブログより
そもそも私は、
“食べ物でがんが再発する”とは思っていない
もっと言えば、
“食べ物でがんが治る”とも思っていない
がんの再発は、
“がん細胞の性質が大きい”と思っている
実際に、“転移しやすいがん細胞”もある
母のがんも、“転移性”だった
その“再発の仕組み”が今、研究の真っ最中だ
どうもこの“再発”には、
“幹細胞”というものが関係していることが
わかりつつあるようだが．．．
もちろん、
不摂生がよくないことは言うまでもない
“がんに悪い”どころか、
それ以前に身体自体に悪影響を及ぼす
規則正しい生活や過度な飲酒を避けること、
喫煙をしない、適度な運動をする、
そしてバランスのとれた食事は、
生きる上での基本だ
がんになると、
本当に色々なことが耳に入ってくる
が、そのほとんどが科学的な根拠のない、
誰かがつくり上げた不確かなものばかりだ
そんな話にがん患者は右往左往される――
その現状は、今も昔も変わっていない
なにかを我慢したり、
なにかを無理したり．．．
そんな一生を送るなら、
おいしく、楽しく食べて生きていきたい
おいしいものは笑顔にしてくれるから
笑顔は心を満足させてくれるから
それは、なにより大切にしたいこと――
以前お会いした、食道がんの患者さん
ある日、体調が悪くなり
病院に行ったところ、
食道がんがわかったらしい
即入院となり、手術
その瞬間から、
一切、食べ物を摂ることができなくなった
それは、水も、唾液さえもだ
「料理を作っても、
味見もできない」と言っていた
（少し口に含んで、出すのだそう）
きのうまで．．．、
さっきまで、
当たり前におこなっていた“食べる”という行為
それが突如として、
一生できなくなるのだ
“食べる”という楽しみを一生奪われるのだ
こうして食べられることは、
本当にしあわせなことだと思う
“当たり前”は、やっぱりこの世にはない
なんと言われようと、
私はケーキも食べるしチョコレートも食べる
「食べて何が悪い」――
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Source: りかこの乳がん体験記
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