今日も、メッセージ小説(メッセージ付きのお話)をお送りします。
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では始めますね。
常夏の島の海に沿って建てられた牧師館。 牧師館の裏に置き去りにされていたリリの噂は、あっという間に島中に広がりました。 そしてお役所もリリのことを必死で調べましたが、不思議なことに誰一人、リリを知っている人に出会うことはありませんでした。
島のえらい人が来て、牧師夫妻にリリを預かってほしいと頼み込んできました。 外面のいい二人は、引き受ければ自分たちの評判が上がると判断し、もちろんいいですよ、なんて安請け合いしてしまいました。
この二人は、実は表裏の激しい似たもの夫婦でして、ほんとは子供が大嫌いでした。 うるさい子はもっと嫌いでしたが、リリはおとなしい子です。 それでもそばにいてほしくない、が本音の二人なのでした。
そこで夫妻は、リリの世話をすべて婆やに押し付けてしまいました。 夫妻は完全ノータッチです。 が、お客が来た時だけ、わざわざリリをそばに呼んで、かわいがっているふりをするのでした。
リリに与えられた部屋は、婆やと一緒の屋根裏部屋。 ふだんはそこにいるように言われました。 食事の時は降りてきていいが、食事は夫妻が終わった後。 使用人達と一緒に食べるよう、指示されました。
従順なリリはおとなしく従っていました。 婆やにはなつき、なるべくそばを離れないようにしていました。 婆やの休憩時間には一緒に砂浜に出て、一緒に海を見ていました。
そして夜になると、二人で屋根裏部屋の窓から満点の星を眺めるのです。 静かな時間がながれていきます。 ある晩、星を見ていたらメッセージがやってきました。
それは、
守られているよ!
というものでした。 今回はたった一言です。 あなたはどう受け取ったでしょうか。 心に余裕のない方も(実は私もそうなのですが)よかったら、このメッセージをポケットにしまっておいてくださいね
いつでも、そっと取り出せるように。
では、次回の第3話でまたお会いしましょう。 読んでくださり、本当に感謝いたします。
Source: アダルトチルドレン(AC) 癒しのメッセージ・ブログ
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