おはようございます。
インデックスファンドの積立投資をメインで検討するならば、月5万円以上の投資を目指したい所です。
後述しますが、若いうちから月5万円のインデックス投資を始めれば、老後にはある程度まとまったお金が準備できる可能性が高くなります。
開始時期が遅れれば遅れるほど、インデックス投資家の武器である「時間」が短くなりますので、不利になります。
インデックスファンドの積立投資ならば月5万円以上を目指したい理由
投資初心者にとって買いのタイミングを探るのは難しい
投資を始めたばかりの方にとって、「いつ購入すべきか」という判断を自分で下すのは非常に難しいです。
私は投資歴10年以上、もうすぐ15年になりますが、未だに難しく感じます。
自分の判断で購入してその後に株価が下がると「もう少し買うのを待てばよかった」と必ず後悔します。
短期であればその後悔に意味がありますが、長期投資であれば実は数%の買値の差には大きな意味はありません。
頭ではそう理解しながらも、なかなか割り切れないのが人間心理の弱点ですね。
投資初心者には定期積立がベター
投資をこれから始めるという人にとっては、心理的な障壁を可能な限り取り除くことが重要です。
よって、多くの方にとっては、初めに設定だけしてしまえば後は全自動で積み上がっていく定期積立がベターでしょう。
個別株は株式の集合体であるインデックスファンドと比較すると値動きが激しく、その銘柄独自の理由で大きく値下がりすることもありますので、長期の積立には向きません。
ですから、定期積立であれば、投資対象としてはある程度分散が効いたインデックス型商品が妥当となります。
ただし、先日の記事でも書いた通り、インデックスファンドというのは株式の集合体であるがためにダメな銘柄も相当に含まれてしまいますから、期待できるリターンが低いです。
このあたりは、全ての条件を満たす理想の金融商品というのはこの世に存在しない以上、どこを優先するかよく考える必要があります。
インデックスファンドの積立投資ならば月5万円を目指したい理由
インデックスファンドの期待リターンが年平均数%しかない以上、月5,000円の積立では「資産形成」と呼べるほどの効果は期待できないでしょう。
インデックス投資のシミュレーションサイトでいろいろな金額や投資期間を入力してみれば分かりますが、月1〜2万円でも老後の備えとしては不十分です。
個人的には、インデックスファンドの積立投資をする場合、月5万円以上を目標にするのがよいと思います。
月5万円であれば、年間60万円です。
年間60万円を30年間愚直に貯金するだけでも、1800万円というある程度まとまった金額になります。
ただし、老後の資金が1800万円では心もとないという方も多いでしょう。
個人が老後に受け取る年金額にはそれまでの社会的属性によってかなりの差がありますので、老後にはいくらお金があれば安泰というのは一概には言えません。
老後の備えとして望ましい金額には諸説ありますが、一説では3,000万円というのが目安になるようです。
3,000万円ですと、投資元本が1,800万円あれば、20年以上かければインデックス投資のみでも十分に狙える金額です。
ですから、月5万円というラインを死守する価値があると思います。
つみたてNISAやiDeCoなどの非課税枠を活用することで効率アップ
インデックス投資の場合、期待できるリターンが低いにも関わらず、長年かけて蓄積した貴重なリターンの約20%を税金で持って行かれるのは心苦しい所です。
しかし、つみたてNISAやiDeCoといった非課税制度をうまく活用すれば、月5万円ならばほとんどこの枠内におさめることができます。
よって、頑張って月5万円をインデックス投資に拠出するというのは将来への備えとしてコスパが高いと思います。
もちろん、「投資は余剰資金で」が大原則ですから、自分の生活を無理に切り詰めて5万円を投資に充てる必要はありません。
しかし、
「老後のお金が心配」
「年金制度は破綻しそうだし、国は何もしてくれない」
と毎日口に出して嘆いても何も事態は変わりません。
若い時から毎月5万円の投資によって将来の安心を買うという発想は持ち合わせておいた方がよいでしょう。
もちろん、生涯独身で生活コストをギリギリまで切り詰め、老後に大金は不要という方は投資をする必要すらないわけですが。
まとめ
老後の備えとしてインデックス投資をするならば、月5万円というラインを死守したい所です。
iDeCoやつみたてNISAなどの非課税口座を最大限に利用することで、目標達成は容易となります。
こんな記事も書いています。
インデックス投資の場合、誰がやってもリターンに大差は出ませんので、「時間」を長く確保できる方ほど有利になります。
株式インデックスファンドのおすすめ商品をご紹介した記事です。
ドルコスト平均法は最高のパフォーマンスを約束する手法ではありませんが、心理的な安定効果は非常に高いと思います。
Source: 神経内科医ちゅり男のブログ
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