乳がんで儲けるつもりはない。

『がん』――

その言葉を使うと、やはり儲かるものらしい

  そこに、

  「これでがんが治った」
  「これでがんが消えた」

  との文言がつけば、最強である

時には、がん経験者なのか、
あるいは、
そもそも”経験者”ということ自体虚偽なのか、
時々、自身の経験を語っている人もいる

それは、「こうして治した」という、
やはり怪しいものだ

実話が映画化されるケースも
これまでいくつかあった

これほど増えている乳がん罹患者、
『乳がん』というワードがつけば、
話題性は大きい

が、そこには必ず、

「病気で金儲けをするのか」

という言葉が飛んでくる

それが亡くなった人の話ともなれば、
もっと辛辣な批判になる

たぶん、
病気で金儲けをしようと考えている人はいないと思う

いや、思いたい

その多くは、

「現状を知ってほしいから」

そして、

「早期発見・早期治療が大切」だと伝えたいから

早くにみつければ、
命が助かる可能性が大きいこと

早くにみつければ、
手術の傷も小さくて済む可能性があること

手術の傷が小さいと、
体力が戻るのも早いこと

早くにみつければ、
治療もたくさんしなくていいかもしれない

治療費も安く済むかもしれない

仕事もやりたいことも、
諦めなくてもいいかもしれない――

そんな思いと経験を伝えたいから

私も、“乳がん体験記”を出版したことがある

どこの出版社からも断られたため...

いや、断りの知らせさえ来ない

原稿すら見てもらえないのが現状である

  中には、
  「これくらいの経験は、誰でもしているから」

  そんな断りをいただいたこともある

  「“これくらいの経験”?
   こっちは命がかかっているんだ
   ひとの命をなんだと思っているんだ
   もっと死にそうな思いをしなければならないのか...」

  と、憤りを覚えたこともあった

そのため自費出版に舵を切ったのだが
なにせ費用がかかりすぎた

  悪徳な自費出版会社として有名な
  出版社も存在している

  その出版社に訴訟問題がいくつもあったことを
  あとになって知る

そんなとき、
たまたま自費出版を支援している方との出逢いがあった

そして頓挫寸前だった出版は、
目的を果たしたわけだ

私が書籍で訴えたかったことは2つ

ひとつは、

  ○がんを見落とされた経験を通して、
   このようなことが二度と起こらないこと

もうひとつは、

  ○同じ乳がんを経験した人たちに
   自分の経験を伝えることで、

   「みんな同じ気持ちなんだ」

   「みんな同じ痛みを抱えているんだ」

   「不安に思っているのは、私だけじゃないんだ」

   「孤独に感じていたけれど、仲間がいるんだ」

   「明るく過ごすだけが人生じゃない
    時には泣いたっていい」

   それを知ってほしいこと

...だった

だから当然のことながら、
儲けるつもりなど毛頭ない

が、出版を手伝ってくれた人からは、

「私が考えていた売価だと儲けが出ない」

と、1.5倍以上の価格を提案された

「儲けるつもりはない
 できれば、無料で配布してもいいくらい」

との、私の思いを伝え、
ぎりぎりの価格に設定した

乳がんは、なりたくてなったわけじゃない

誰だって、
乳がんになんてなりたくなかったはずだ

が、たまたまなってしまったもの

命がかかっている

それを利用して儲けようとな思わないし、思えない

ただ、伝えていきたいとは思う

それが、“使命”のような気がするから――

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Source: りかこの乳がん体験記

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