日常と非日常

医療機関

ザイタクの看取りは、

ボクの生活では日常だ。

 

ここでの暮らしは、

不思議と非日常に思われる。

 

ご経験されたご家族は、

「センセ、不安に思ってたけど、

ちゃんと、お家で送ってやれました。

いつものように素敵な寝顔しとるでしょ。

皆さんにお世話になってよかったです。

故人も喜んでいると思います。」

と、お話していただけることが多い。

 

まるで、ザイタク看取りは、

日常のような、感じで、、、。

 

 

昨夜も、同様だった。

 

奥さんを送られた、

90代のご主人の涙は、

満足感と感謝の言葉で、

さっきのようなお言葉があった。

 

しかしながら、

妻への愛と感謝の悲しみの涙が、

溢れていたことは言うまでもない。

 

ザイタクでの看取りは、

素晴らしい、そして、やっぱり悲しい。

すごくすごく悲しい。

 

どこまでも、悲しいことは、

ご主人の涙が物語っていた。

 

ザイタク看取りは、

やはり美談、だけではないことを、

ご理解いただきたいと思う。

 

 

こんな日常は、悲しみに溢れた日常は、

やっぱり非日常でいいのかもと思う。

 

でも、

この非日常の中に、この日常の中に

垣間見える人間愛・ザイタク愛は、

多くの人に知ってほしい。

 

そして、

そこに確かにあるのは、

尊厳だけだ。ということも。

 

 

今日は一日、

そんな事を考えながら、

静かに過ごしました。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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Source: 兵庫県三田市の在宅療養支援診療所「たなかホームケアクリニック」

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