薬嫌いな私が乳がんになった。

3.6度の朝

が、日中はまだ20度前後にはなる

そんな気温差のせいか、
それとも一気に寒くなったからか、
どうやら風邪をひいてしまったようだ

薬を飲むと症状が軽くなることを学習し、
最近では鼻がぐずぐずし出すと飲むようになった

  風邪は早めに対処するのがいいらしい

が、私は元来、薬が嫌いだ

子どものころ、薬を飲んだのは、
お腹が痛くなって下したときくらい

風邪をひいても頭が痛くても、
ほとんど飲まなかった

  昔は風邪薬は効いたためしがなかった

生理痛でさえ、3日間我慢した

  生理痛は、かなりひどいほう

それは、鎮痛剤を飲む罪悪感と、
“身体に悪い”というイメージ

そして、薬を飲むと、
経血が少なくなったような気がしたからだ

痛みや貧血、体調の悪さで
仕事を早引きしたり休むようになって、
はじめて鎮痛剤に頼ることになったのだが、
それなりに効いたのは1日目だけ

2日目、3日目は痛みの質が変わるため、
全く効果がなかった

そんな私が乳がんになった

がんは、
風邪をひいたとか、
頭が痛いとか、
放っておいて治るものではない

嫌でも薬のお世話になるわけだ

毎朝一粒のホルモン剤を手にしては、

「ああ、これを飲むと、
 身体に異変が起こるんだ...」

「これを飲んで、
 身体の中では何が起きているのだろう...」

「これを飲むと、
 きっと身体は老化していくんだ...」

そんな罪悪感に苛まれ、
なかなか口に入れることができなかった

がんをやっつけるための薬

が、それは、副作用との闘いでもある

「人工的に更年期を起こし、
 身体はどんなふうに変わってしまうのか...」

その恐怖感でいっぱいだった

そしてがんになって、
“薬に頼る”ということを知った

「痛いときは、我慢せずに薬を飲もう」――

それは、QOLを保つため

「痛みを我慢してつらい時間を過ごすより、
 薬を飲んで楽に過ごした方が精神的にいい」

ということを知ったのだ

乳がんの手術からの退院後、
傷が痛くても鎮痛剤を飲まなかった

  鎮痛剤はたっぷり出してもらっていたが...

  そもそも“鎮痛剤を飲む”という考えにも
  至らなかった

乳がんの手術後、
2年近く眠れなかったが
眠剤を処方してはもらわなかった

  これはかなりきつかった

治療中、うつ症状に陥ったが、
精神科には行かなかった

  そっち系の薬は飲みたくなかった

  が、これも相当つらかった

やっぱり薬は嫌いらしい

ひとには、

「我慢しないでね」と、言えるのに――

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Source: りかこの乳がん体験記

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