近所のおっさん ~三次喫煙~

ここに越してきて、まもなく11年

近所のそのご夫婦は、
私より数か月早くに越してきたと思われる

そのとき、奥さんは妊娠中

たぶん、
つわりがひどい妊娠初期だと思われた

そして夫は喫煙者

“家が賃貸”ということなのか、
それとも“妻が妊娠中”だからか、
たばこを吸うときは外に出る

夏場は、喫煙のために玄関前に置いた、
アウトドア用のチェアに腰を掛け煙をくゆらし、

冬場は寒いため、
駐車場の自分の車に乗り込んで
たばこを吸っている

真冬の氷点下20度の朝のくそ寒いときでも
たばこを吸いに外に出るのだから、
大変である

ここに越してきた約11年前、
その近所のおっさん...

  と言っても、
  私より若いのだが...

その若きおっさんの“咳”に驚いた

それは、
これまで到底聞いたことのない咳だったからである

そして年々、その咳の音は変化している

確実にたばこによって、
若きおっさんの肺は
機能を失いかけているものと思われる

さらに、これから迎える寒い季節は、
冷たい空気が気管を刺激する

私でさえ、キンキンに冷えた空気を吸うと
気管がおかしくなるというのに、
若きおっさんにはさぞかしつらいだろう

家から一歩外に出た瞬間から、
おかしな音で苦しそうに
激しくせき込んでいるその姿は、
きっとこのあたりでは有名だと思う

もしかすると、若干、
近所迷惑になっているかもしれない

いや、実際、夏は窓を開けていると、
たばこのにおいが流れてくる

外で離れて吸っていても、
煙は漂ってくる

おっさんの車の窓の隙間からも、
そのにおいは放出されてくる

そこで気になるのが、
数年前から話題に上っている『三次喫煙』

“サードハンドスモーク”とも言われている

喫煙者が吐き出した煙を吸う、
『受動喫煙(副流煙)』

『三次喫煙』は、

“火を消したあとのたばこから放出されている、
 有害物質を吸い込むこと”

家具や衣類などについた煙もそうだ

私は完全にそのおっさんの、
副流煙と三次喫煙を浴びている

おっさんには、
奥さんも、お子さんもいらっしゃる

たばこの煙が染みついた服

そしてニコチンがついた手で
自分の子どもを抱き、

たばこでもくもくと白く煙った車に、
奥さんもお子さんも乗るのだ

乳がんになり、喫煙に敏感になった私には、
彼の奥さんや、
お子さんの将来が心配になる

  いや、それより先に、
  彼自身の身体だ

  妻と小さな子どもがいるというのに、
  もっと身体を大切にしてほしい

  なにかがあってからでは遅いのに...

  まぁ、“大きなお世話”かもしれないな

私も過去は喫煙者

吸いたい気持ちは
わからなくもないのだが...

私も大きなことは言えないのだが...

仕事の休憩中

吸ったたばこのにおいをぷんぷんさせて
仕事場に戻っていたあの頃

周囲にかなり迷惑をかけていたのだろうな...

と、今さらながら反省である

たった一つ言い訳をするとすれば、
あの頃は、喫煙者が多かった

そして、あの頃は、
“たばこを吸うのがカッコいい”と
勘違いしていた時代であった

   1日1回、応援のクリックお願いします
       日々の励みになります
    両方押していただけると嬉しいです
       ↓         ↓
    にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
  人気ブログランキング   にほんブログ村


 ★しこり発見から治療までの経緯は⇒
こちら

 ★さらに詳しい経緯を更新中⇒≪私の記録≫から

 
Source: りかこの乳がん体験記

コメント

タイトルとURLをコピーしました