「乳がんブログをやっていることがつらい」と思うとき。

「そういえば、
 最近彼女のブログ見かけないな...」

彼女は、私と同じ乳がん経験者

ちょっと気になって、
乳がんブログが集まっているサイトに入ってみた

マウスをゆっくりとスクロールしながら
彼女のブログを探していたが――

“乳がん”という病

そこには、
数年前から更新されなくなっているブログが
いくつもあった

そこには、ご家族や友人が、
訃報を伝えている最後のページがいくつもあった

“がん闘病ブログ”は、そんな場所でもあるのだ

私は基本的に、
ほかのひとたちのブログを見ないのは
以前と変わらない

言葉が感化されてしまうことが第一の理由

そして2つ目の理由が、
哀しい思いをしたくないから

再発・転移をし、
治療を続けているひとたちのつらさも、
私には受け止められない

私がブログをはじめたのは、
もちろん、私自身の経験を伝えたいから

がんの見落としもあってはならない
(私自身が見落とされていることから)

そして、がん患者としての思いを
共感・共有したいから

不安を抱え、悩んでいるひとたちに、

「独りじゃない」
「仲間がたくさんいるよ」

そう伝えたかったから

私がここで気持ちを吐き出すことで、

「こんなふうに思っていたのは、
 私だけじゃないんだ」

そう知ってほしかったから

でもブログは、
時として私自身を傷つけた

それは、
哀しい現実と向きあわなければならないこと

「乳がんブログをしていなければ、
 こんな悲しい思いも
 しなくて済んだかもしれない」――

“ブログ”という世界に生きている彼女たち

こうして軌跡を残せることは、
あのときのままの彼女たちを感じられる

そこには、切なさと、懐かしさ

そして、
がんに命を奪われた悔しさがあふれている

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Source: りかこの乳がん体験記

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